こども代表として6日の式典で「平和への誓い」を読み上げた広島市立牛田小6年の新開美織(みおり)さん(12)と、市立五日市東小6年の米広優陽(ゆうひ)さん(12)は、「未来に伝える」決意を誓いに込めた。 新開さんは、被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さん(当時12)のことを本や証言で学び、「原爆の悲惨な記憶や平和への思いを伝えていきたい」と感じた。 米広さんは、慰霊碑を巡ったり被爆者の証言を聴いたりして、「これからは自分たちの世代が原爆の事実を語り継がないといけない」と思うようになった。 式典後、新開さんは「ゆっくりでもいいから、平和について受け継ぎ、つなぎ、語り継いでいきたい。きょうの誓いが、一人でも多くの人が平和について考えるきっかけになったらいい」と話した。(田中瞳子)
(CNN) 世界の子どもの半分以上は、紛争や貧困、あるいは女性に対する差別の危険にさらされている――。国際援助団体セーブ・ザ・チルドレンは、6月1日の「世界子どもの日」に合わせて発表した報告書で、そんな実態を明らかにした。 報告書によると、紛争、貧困、女性に対する差別の危険にさらされている子どもは推定12億人。そのうち1億5300万人は、この3つのリスク全てに脅かされている。 報告書では、「世界の子どもの半分以上は、女の子であるという理由で、貧しいという理由で、あるいは紛争地帯で育ったことによって、最初から人生が阻害されている」と指摘。人生を一変させ、子ども時代を奪いかねない出来事の一例として、早すぎる結婚、児童労働、栄養不良を挙げた。 子どもが死亡、栄養不良、教育の欠如、強制結婚、出産、労働などに直面している割合を国ごとに比較したランキングによると、子どもが守られている国の筆頭はシンガポ
ユニセフ 2018年の人道支援計画発表、人道危機下の子ども4,800万人を支援へ【プレスリリース】 対象51カ国、総額36億米ドルを要請 子どもたちのための人道支援報告書(Humanitarian Action for Children – HAC) 2018』※ダウンロードリンクは、本文下に記載しています。 【2018年1月30日 ニューヨーク/ジュネーブ発】 ユニセフ(国連児童基金)は本日、世界51カ国で紛争や自然災害などの人道危機の中で暮らす4,800万人の子どもたちの命を守るための2018年の人道支援計画を盛り込んだ、『子どもたちのための人道支援報告書(Humanitarian Action for Children-HAC)2018年』を発表し、36億米ドルの資金が必要と訴えました。 世界中で発生している暴力的な紛争の影響により、人道支援の必要性が危機的なレベルにまで高まっており
□ 原子爆弾(げんしばくだん)が投下(とうか)される前(まえ)の広島(ひろしま)には、美(うつく)しい自然(しぜん)がありました。 大好(だいす)きな人(ひと)の優(やさ)しい笑顔(えがお)、温(ぬく)もりがありました。 一緒(いっしょ)に創(つく)るはずだった未来(みらい)がありました。 広島(ひろしま)には、当(あ)たり前(まえ)の日常(にちじょう)があったのです。 昭和(しょうわ)20年(ねん)(1945年(ねん))8月(がつ)6日午前(むいかごぜん)8時(じ)15分(ふん)、広島(ひろしま)の街(まち)は、焼(や)け野原(のはら)となりました。 広島(ひろしま)の街(まち)を失(うしな)ったのです。 多(おお)くの命(いのち)、多(おお)くの夢(ゆめ)を失(うしな)ったのです。 当時小学生(とうじしょうがくせい)だった語(かた)り部(べ)の方(かた)は、「亡(な)くなった母(はは)
「私達わ恐しい原子兵器の禁止を要求します」。米ニューヨークの国連本部で7日にも成立する核兵器禁止条約の草案と同内容の実現を求め、約70年前に10代の少年らが署名活動を展開していた。その一人で広島県東部で原爆の閃光(せんこう)を見た堀田博之さん(85)=名古屋市西区=は、条約成立で少年時代の願いがかなうことに喜びを感じる。だが同時に「広島・長崎への原爆投下から核兵器廃絶が進まなかった現実が悲しい」との思いも募っている。【山田尚弘】
南スーダンから周辺国へ避難した住民は180万人を超え、シリアやアフガニスタンに次ぐ人道危機が発生している。アフリカでこれだけの規模の難民が発生するのは1994年のルワンダ大虐殺以来だ。隣国ウガンダの難民居住区は、女性と子供であふれていた。【インベピ(ウガンダ北西部)で小泉大士】 民族浄化、国連が警告 南スーダン難民はエチオピアなどにも流入しているが、ウガンダに着いたのは全体の半数の90万人に上り、難民居住区が次々とできた。27万人超が暮らすビディビディ居住区は「世界最大の難民キャンプ」だ。昨年7月に内戦が再燃した後にできたが、数カ月で飽和状態となり、昨年12月以降は新たな受け入れを停止した。 周辺国に逃れた難民の大半が女性と子供で約86%を占める。ユニセフ(国連児童基金)によると、子供の難民は100万人以上で、うち7万5000人は家族と離ればなれになるなど、子供だけで国境を越えた。
沖縄は15日、日本復帰から45年を迎えた。亜熱帯の気候や独特の歴史、文化の魅力は国境を越え、観光の成長が著しい。一方、日米の思惑のもと、米軍統治下のひずみや変わらぬ基地の集中が、県民の暮らしを脅かし続ける。光と影、変わるもの、変わらないもの――。沖縄のいまをみつめる。 876万人来県、年収は低いまま 4月下旬、台湾人観光客ら約1600人が乗る5万トン級の大型クルーズ船が、沖縄市の港に横づけされた。那覇市に2009年にできた専用ふ頭が満杯で、16年からこの貨物港も使う。 クルーズ船の沖縄県への寄港は昨年、387回で全国トップ。観光客数は約876万人で、復帰した1972年度の16倍に。外国人客が200万人を突破した。県民総所得に占める観光収入の割合は、軍関係収入の2倍だ。 それでも、雇用環境はバラ色ではない。本島中部のリゾートホテルで働く40代男性は人手不足のため午前8時から午後8時まで働き、
11人の写真家が協力し、作品を通じて「人」への思いを伝えようという写真展「人権という希望 11人の写真家がいま、伝えたいこと」が港区芝2丁目の都人権プラザで開かれている。 アイヌ民族の姿を全国で取材する宇井眞紀子さん、ホームレスの写真を撮り続けている高松英昭さん、アフガンやイラク戦争などを取材してきた報道写真家の片野田斉さんがそれぞれ監修者となり、8月までの会期を3期に分けて開く。 宇井さん監修の第1期は「すべての人は、この世に一人しかいない。」をテーマに13日まで開催中。乳幼児を抱えながら働く人の姿に向き合った落合由利子さん、全国の精神科病棟を訪ねた大西暢夫さん、認知症になった父親が亡くなるまで書きつづった日記を記録した太田順一さんの作品計71点が展示されている。 20日から7月1日までの第2…
シリア難民の子供をテーマにした英語の絵本を友人と共同制作した長崎市出身の水野真彩(まや)さん(28)が、日本語版の出版を目指している。英語版は昨夏、中米コスタリカの国連平和大学大学院の授業で制作した。内戦が続くシリアでは今月4日、化学兵器を使用したとみられる空爆があり、多くの子供が命を落とした。水野さんは「難民の実情を知るきっかけにしてもらえれば」と願っている。 絵本のタイトルは「The Boy in the Boat(舟の上の少年)」。紛争で家と家族を失った主人公アハメッドは、新しい家を探すため船で旅に出る。サウジアラビア、トルコ、オランダ、米国、コスタリカ、日本--。各国で子供たちから「遊ぼう」と声を掛けられるが、受け入れに消極的な大人や社会に直面するというあらすじだ。
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