オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、キャッツ。日本でも公演されたことのある世界的に有名なミュージカルたち。そんなミュージカルを英語で観てみたいと考えたことはないだろうか?しかし、英語が話せても、ミュージカルや映画のセリフを完全に理解できる人は少ないだろう。 言語に限った話ではない。視覚や聴覚に障害のある人たちも、目や耳で楽しむ要素の強いミュージカルを健常者と同じ方法で100%楽しむことは難しい。しかし、そんな問題をすべて解決してしまうアプリが、イスラエルのスタートアップによって開発された。 イスラエルのスタートアップ、GalaProが開発したアプリを利用すれば、言語がわからずとも、ミュージカルを楽しむことができる。 このアプリは、ミュージカルの字幕をリアルタイムで多言語で表示してくれる。また、目の不自由な人は、音声によってステージ上で何が起きているのかがわかる。耳の不自由な人にセリフを表示する
映画ニュース 2018/4/9 18:30 評論家の97%が絶賛!手話で展開するホラー映画『A Quiet Place』が全米で話題沸騰中 俳優ジョン・クラシンスキーと、実妻で女優のエミリー・ブラントが共演した新作ホラー映画『A Quiet Place(原題)』が絶賛されており、4月7日時点で「Rotten Tomatoes」のスコアは97%の評論家が絶賛となっている。 本作は、音に反応するモンスターが地球の生き物を食いつくした人類絶滅寸前のアメリカの田舎で、ひっそりと暮らすアボット一家を描く。一家は夫のリー(ジョン・クラシンスキー)、臨月の妻のエヴリン(エミリー・ブラント)と、2人の息子、聴覚障害をもつ娘の5人暮らし。コミュニケーションは全て手話、歩く時は全員裸足で音を立てずに静かに暮らしていながらも、常に死の危機にさらされる…というサバイバルホラーだ。 監督もジョン・クラシンスキーが務
1973年、岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学卒業。時事通信社、東京財団研究員を経て、2017年10月から現職。関心分野は医療・介護。論文に「日本の医療保険における保険料賦課の現状と課題」「介護報酬複雑化の過程と問題点」(いずれも『社会政策』)。雑誌『医薬経済』に「現場が望む社会保障制度」を連載中。 「映画を見れば社会保障が丸わかり!」 映画は20世紀に生まれた大衆娯楽の一つ。そこに描かれているシーンやセリフは社会情勢を反映しており、社会の関心事や意識などを知る上で重要なツールだ。そこで、映画を題材に分かりにくい医療や介護など社会保障制度の根底にある考え方や、課題を論じていくことにする。 バックナンバー一覧 古今東西の映画を通じて、社会保障制度の根底にある考え方や、課題などを論じていく連載「映画を見れば社会保障が丸わかり!」。第7回は障害者福祉、特に聴覚障害者に注目した映画として、1965
丸山正樹さん 手話でろう者と聴者をつなぐ「手話通訳士・荒井尚人」を主人公にした小説『デフ・ヴォイス』(文春文庫)でデビューした丸山正樹さん。このたび続篇『龍の耳を君に』(東京創元社)を上梓した。 「前作は手話のことは何も知らず、本で調べたことだけで書きましたが、ろう者の方々から強い支持をいただきました。続篇希望の声もあり、緘黙症(かんもくしょう/言語能力はあるのに話すことができない症状)の人が手話で話したらどうだろう、というアイデアがずっと頭にありまして、今回一気に書き上げました」 発達障害「自閉症スペクトラム」であり、場面緘黙を併発している少年が物語の軸だ。 「意図的に“マイノリティーを代弁”しているつもりはないのです。ただ、私自身、50歳目前でやっとデビュー出来ましたが、その後も作品が何度もボツになった。私生活でも家族の介護を長年続けていて、息切れすることがあります。どこかに、“世間”
J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。8月5日(土)のオンエアでは、イラストレーターの門秀彦さんを紹介しました。 門さんは1971年生まれの長崎出身。これまで、宮本亜門さんや佐野元春さんなどの作品のアートワークや、お菓子メーカーのパッケージデザインに携わるなど、イラスト、デザインの分野で幅広く活躍されています。 門さんのイラストを象徴するひとつに、ポップな色合いのグラフィックで描かれた動物が、さまざまな手話のジェスチャーをする作品があります。イラストに手話の要素を入れた表現はどうやって生まれたのでしょうか。 実は、門さんは聴覚に障害を持った両親のもとに生まれました。門さん自身は聞こえるけど、両親は門さんが何を話しているか聞こえないため、家族では手話がコミュニケーションの手段
近年では聴覚障害者が利用できるサービスや製品は増えているものの、劇場における舞台鑑賞においては依然困難が伴うというのが現状だ。そこで、電子業界大手のサムスンが開始したのが、VR(仮想現実)の技術を活用して聴覚障害を持つ人々でも手話通訳を介さずに劇場で舞台を楽しめるようにするプロジェクト「Theater For All Ears」だ。 このプロジェクトは、サムスンが開発しているVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」とスマートフォンを使用することで、俳優が発した言葉の字幕をリアルタイムで見ることができるようにするというものだ。 この独創的で革新的なプロジェクトはブラジルの広告代理店Leo burnett Tailor Madeとの連携により生まれたもので、ブラジルのFrei Caneca Theatreで2017年5月12日に初演された演劇「O Pai(The Father)」からス
バリアフリー上映について話す熊篠慶彦さん(右)と、リリー・フランキーさん(左)、松本准平監督(中央)=2017年7月13日、中嶋真希撮影 手足に障害がある男性と、精神的な障害を抱えた女性の恋愛を描いた映画「パーフェクト・レボリューション」(松本准平監督)が9月29日から公開される。障害者の性に対する理解を訴える活動をするNPO法人ノアール理事長の熊篠慶彦さん(47)の実話が基で、熊篠さんの友人であるリリー・フランキーさんが主人公クマを演じる。公開に先駆けて13日、慶応義塾大学三田キャンパスでバリアフリー試写会を開催。トークイベントではリリーさんらが障害者にまつわる課題について意見交換した。【中嶋真希】 「身体障害者だって恋もするし、セックスもしたい。障害者はただの人間なんです」--。「パーフェクト・レボリューション」は、車いす生活をしながら障害者の性への理解を訴えるクマと、精神的な障害を持
「きらめく拍手の音」監督が語る ろう者の両親の世界は美しい 2017年6月8日 18:00 インタビューに応じたイギル・ボラ監督[映画.com ニュース] 26歳の韓国の新鋭女性監督イギル・ボラがろう者の両親を描いたドキュメンタリー「きらめく拍手の音」が6月10日、東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。 同映画は、ろう者の親を持つ聴者「コーダ」(Coda,Children of Deaf Adultsの略)として生まれ育ったイギル監督が、両親の生い立ち、結婚、今の生活、夢を綴ったもの。2015年、韓国で公開され、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015「アジア千波万波」部門では特別賞を受賞した。自身の“ファミリー・ヒストリー”を優しく見つめる本作はろう者の生活ぶりや、ろう者の両親を持つということがどんなことなのかを垣間見ることができる。 名刺の肩書には「監督」(director)では
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