県は今年度から農業の現場で障害者が働く「農福連携」を本格化させる。「縦割り行政」の弊害や、農家への周知不足もあり、これまで期待されたような障害者雇用は進んでいなかった。窓口を一本化し、農福連携の制度普及に向けた取り組みに本腰を入れるが、JAとの連携や、農業分野において就労を希望する障害者の有無の把握など課題も多い。【岡正勝】 2日、県農畜産公社内のぎふアグリチャレンジ支援センターに「農福連携推進室」が開設された。平工孝義センター長は「農福連携をワンストップで進める形になった。障害者を受け入れる農家の支援、相談会や研修会も幅広くやっていきたい」と意義を強調した。