米インターネット検索大手のヤフーが同業のAOLとの合併に向けた交渉を本格化させている、とロイター通信が29日伝えた。合併した場合の合理化効果を、AOLを傘下に持つ米娯楽・メディア大手タイム・ワーナーとともに本格検討しているという。 ロイターによると、AOL事業をヤフーが吸収合併、タイム・ワーナーが合併会社の株を取得することで話し合いが行われている。 ヤフーは、今年春にソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)から持ち掛けられた買収提案に対抗するためAOLと合併交渉入りした経緯がある。MSが提案を取り下げた後も、水面下で交渉を継続していたもようだ。 ヤフー、タイム・ワーナーとも業績が伸び悩んでいる上、最近の米株式市場混乱の影響で株価が大幅に下落。株主の不満が強まっており、経営戦略の練り直しを迫られている。(共同)