世界保健機関(WHO)は29日、西アフリカで大流行中のエボラ出血熱に関して、疑い例も含め感染者数が1万3703人に上っていると発表した。死者数は、前回25日発表より2人減って4920人になった。医療従事者の感染者数は521人に達し、半数超の272人が死亡しているという。 感染者数は前回25日の発表時点では1万141人だった数字が、一気に3500人あまり増えた。29日に会見したWHOのエイルワード事務局長補は「新しい感染例だけでなく過去の感染例について報告があればそれも加えることもあり、数字が跳ね上がることがある」と説明した。これまで各国が報告していなかった感染例が多数あり、急増したものとみられる。 死者数が減少したのは、これまでのデータに誤りがあったことが分かり、修正したためだという。リベリアでの死者数がこれまでよりも292人少なかった一方、シエラレオネとギニアでは死者数が計290人増えた