歌田 明弘 著ISBN:978-4-7561-4933-6定価:本体724円+税アスキー新書 もし本当に「放送と通信の融合」が進んだら、テレビのコンテンツはネットのほかのコンテンツとまったく同列に配信されることになると本書は指摘する。 YouTubeはワーナー・ミュージック・グループ、NBCユニバーサル、CBSなど大手メディア企業を納得させ、コンテンツの利用を認めさせた。結果オーライのような強引なやり方だが、一般の利用者が大手企業のコンテンツを利用する道をこじ開けつつあることは認めざるを得ない。 一方、民放の広告モデルは崩壊の兆しを見せている。テレビの利用時間も減少傾向にあり、キー局と系列局との間の関係も徐々に変化し始めた。そもそもブロードバンド時代を迎え、テレビモニターに映像を送り出せるのがテレビ局だけだった状況は崩れ始めている。これまでとは異なるビジネスモデルが必要であることは間違いな