【カイロ=今村実】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの幹部は、盟友関係にあったシリアのアサド政権について「どんな政権も、自国民を虐殺することは許されない。ハマスのメンバー全員がシリアから出国した」と本紙の電話取材に述べ、事実上、決別したことを認めた。 ハマスとシリアは、イランやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと反イスラエルを掲げ、「抵抗の枢軸」と呼ばれる勢力を組織。結束の乱れは中東の政治力学に影響を与えそうだ。
以前にも述べた、シリアで殺された記者である山本美香についてもう一度少しだけ述べておきたい。 先日入った本屋で山本の生前の著書がこれを機会とばかりに山積みされていたので、少し読んでみた。 その時の本は「ぼくの村は戦場だった」という題名だったと思う。だが、これは非常に問題のある内容であり、やはり櫻井よしこだの防衛省の広報誌スタッフだの古巣のアジアプレス(ホームページの記事を読めば分かるが、アジアプレスもまたシリアのアサド政権を悪玉に仕立て上げる報道を繰り返しており、同国への強硬対応や軍事介入を間接的に礼賛・推進するスタンスである)だのが山本を礼賛するのも当然だと改めて痛感した。 一番笑えたのは本の奥付であり、初版が2006年11月で第2版が2012年8月末というのは、いかにも著者が死んだのを機会に売ろうと増刷しましたと言っているように聞こえる。 一方で、筆者がこの本をざっと見て一番怒りを
シリアの紛争について気にかかることをトボトボとでも書こうかと思うのだが、まず初めに先日の20日シリアのアレッポで取材中紛争に捲き込まれて亡くなった山本美香さんに哀悼の意を表し、また周囲の人々にもお悔やみを申し上げたい。 しかしながら、この事件の実体もじつはよく分からない。現場で突然遭遇した相手側から山本さんについて、日本人だ、という声が上がったと伝えられているが、山本さんにしろ同行の佐藤和孝氏にしろ外見によって東洋人との判別はできたとしても、いきなり日本人と断定するのは普通なかなか困難、むしろ無理ではないかと思うのだが…。それとも日本人と言ったのは反政府側の人物だったのだろうか。いずれにせよ、まだ本当のことは表面に現れてはいないのだろう。 それなのに、日本のマスコミは例によって例のごとく、山本さんたちと行動を共にしていた反体制派側の言い分をほぼ100%鵜呑みにして、「政府軍は外国人ジャーナ
内戦状態のシリアで戦闘に巻き込まれて死亡した、フリージャーナリストの山本美香さんについて、反政府勢力は、政府軍の兵士が山本さんの殺害に関与していたとして、拘束したこの兵士の映像をインタ-ネット上で公開しました。 山本美香さん(45)は先月、シリア北部の主要都市アレッポで、反政府勢力に同行して取材中、政府軍とみられる兵士との戦闘に巻き込まれて死亡しました。 これについて、反政府勢力の自由シリア軍は1日までに、インターネット上で山本さんの殺害に関与したとする人物の映像を公開しました。 映像では、ウィサム・マフムードと名乗る人物が、政府軍の兵士だとみずから身分を明かしたうえで、「アレッポで開かれた政府軍の会議で、ジャーナリストを殺害して自由シリア軍の仕業に仕立てようということになり、ジャーナリストを狙った」と語っています。 映像では、この兵士が山本さんの殺害に直接言及した部分はありませんが、自由
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