万物に質量を与えたとされるヒッグス粒子の存在を提唱した英国のピーター・ヒッグス博士らが8日、ノーベル物理学賞を受賞したが、このヒッグス粒子発見には、浜松市中区の光学機器メーカー「浜松ホトニクス」の技術が大きく貢献した。 2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東京大学特別栄誉教授による「ニュートリノ」観測でも、同社の「光電子増倍管」が大きな役割を果たしており、再び浜松の技術が世界の栄誉に輝いた。昼馬明社長は同日夜、「(ヒッグス博士らのノーベル賞受賞は)実験装置の開発や製造に携わった当社の光検出器が期待通りの性能を発揮したことの証明であり、従業員一同の喜び」とコメントした。 ヒッグス粒子は、昨年7月にスイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使った実験で見つかった。実験では、LHCで陽子を光速近くまで加速し、正面衝突させて、ビ