印刷 【動画】自動防潮堤を公開水位の上昇に合わせて、ゆっくりと起き上がる防潮堤。急激に押し寄せる水にも対応できる=9日午前、堺市西区、矢木隆晴撮影自動式防潮堤の仕組み 日立造船は、浮力と水圧を利用して自動的に起き上がる防潮堤の試作機を発表した。ふだんは床の一部になっていて、いざ津波や豪雨で水が押し寄せると、浮力や水圧を利用して片側が持ち上がり、垂直の壁になって浸水を防ぐ仕組み。工場や地下街の入り口に設置することを想定。近く販売を始める。 試作機は高さ1メートル、幅2.7メートル、厚さ7.5センチ。三方が仕切られた水槽の底から津波などに見立ててポンプで水を流し込むと、底に置かれていたステンレス製の防潮堤が水位に合わせてゆっくり立ち上がった。 駆動装置がないため、故障の可能性が低く、コストも安くすむという。人の手による操作が要らず、夜間や突然の津波にも対応できる。同社担当者は「人は逃げる