シリア北部に侵攻したトルコ軍に対抗するため、クルド人勢力は、これまで距離をおいてきたアサド政権と協力することで合意しました。一方、クルド人勢力と協力してきたアメリカのトランプ大統領は、シリア北部から1000人規模の部隊の撤退を始めるよう指示し、シリア北部をめぐる構図が大きく変わってきています。 シリア国営通信もアサド政権の軍が、トルコ軍の侵攻に対抗するため部隊をシリア北部に進めると伝えました。 一方、アメリカのエスパー国防長官は13日、CBSテレビの番組のインタビューで、「昨夜、トランプ大統領がシリア北部から軍の撤退を始めるよう指示した」と述べ、1000人規模のアメリカ軍部隊の撤退計画を明らかにしました。 その理由について、アメリカと協力関係にあるクルド人勢力が、トルコと戦うためにシリアのアサド政権やロシアと取り引きしようとしていることなどを挙げ、エスパー長官は「耐えがたい状況だ」と述べま
シリア北部アフリンのクルド人居住地で、ミサイルで破壊された建物を見つめる子どもたち(2018年1月18日撮影)。(c)AFP PHOTO / ABDULMONAM EASSA 【1月20日 AFP】トルコは19日、シリア北部の町アフリン(Afrin)に対する新たな砲撃を開始した。米軍が支援する民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」の排除が狙い。トルコ政府はYPGを「テロ組織」とみなしており、同組織に対し本格的な攻撃を行うと公言している。 米軍主導の有志連合軍は今月15日、YPGの支配下にあるシリア北部地域で3万人規模の国境警備部隊の訓練を実施していると表明。これを受け、トルコ政府はアフリンを含む同地域の町を攻撃すると繰り返し警告していた。 トルコの半国営アナトリア(Anadolu)通信は、トルコ軍が「テロの回廊」が形成されることを防ぐため、アフリンでYPGに対し複数の砲撃を実施したと報じ
ワシントン(CNN) 過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を続ける米軍主導の有志連合は18日までに、シリアの国境付近の治安維持を図るため少数民族クルド人やアラブ系勢力などから成る国境警備隊を創設する計画を明らかにした。 有志連合の報道担当を務めるディロン米陸軍大佐はCNNに、国境警備隊創設でクルド人勢力らが加わる「シリア民主軍」と協力しているとの声明を発表。警備隊の規模は最終的に3万人規模にとし、現在は約230人に最初の訓練を施していると述べた。 同民主軍の兵力は5万人超。ISIS掃討での米軍の主要な支援組織となっている。シリア内に展開する米軍は約2000人とされる。 ディロン大佐は、国境警備隊はISISの永続的な敗北を目指す治安維持に注力し、税関や人間の移動など他の国境業務は任務外と主張した。 国境警備隊案に対しシリア政府や国内に分離独立なども求めるクルド人問題を抱
シリア情勢 2017年02月02日 17:51 シリア国際機関 シリア情勢につき、アラビア語メディアから取りまとめたところ、断片的ながら次の通り ・国連のシリア特使が、ジュネーブ会議はこの20日に開催され、反政府側が統一交渉団を結成できなければ、国連がこれを行うと発言したことに対して、反政府連合交渉最高調整官のhajab (元のシリア首相でアサドから分離した)は、それは彼の仕事ではないとして、これを拒否する意向を示した(まあ、当然といえば当然でしょうね!!) また交渉最高機関のメンバーは、反政府派の交渉メンバーを選定するために、来週同機関の会合が開かれると語った。 ・それとどういう関係になるかは不明ですが、hurryuiet net は、匿名のトルコ外交官の話として、停戦保証人のトルコ、ロシアとイランとシリア政府と反政府派の一部が、再び8日アスタナ(カザフスタン)で会合し、その後20日にジ
ロシアとトルコのシリアの分け前分割(アラビア語紙の米紙の引用) 2017年01月01日 17:39 トルコロシア al jazeera net は、米wall street journal の記事を引用して、シリアではロシアとトルコというハゲタカの平和を目撃しているとの記事を掲載しています。 元の記事が米紙ですから、ある意味で「孫引き」になりますが、なかなか興味深く、辛辣な記事なので、記事の要点のみ紹介しておきます。 それにしても、両者の合意が米国を周辺化させたというのは、なかなか的を射た見方だと思います。 「ロシアとトルコの合意は、米国抜きで、両国がシリアという獲物を分け合ったことを意味している。 トルコ、ロシア、イラン外相は、両国の合意に先立ち、米国に通報なしで、米国の参加もなしで、シリアについて協議した。 このロシアートルコのシリアの平和は、シリア人民の血の上にできたハゲタカの平和で
トルコとシリア 2016年12月27日 10:29 トルコシリア トルコと自由シリア軍のシリア侵攻を巡っては、どうも新しい動きがありそうなので、取りあえずは断片的ですが、次の通り ・まずはラッカ奪還作戦ですが、これまでトルコはYPGが攻撃にに参加している限りは、トルコはラッカ攻撃には参加しないとの立場でした(確か昨日の報告でも)、al qods al arabi net はトルコ大統領府報道官が26ひ、トルコの支持する自由シリア軍がラッカ攻略に参加することで米国と合意したと発表しました。 (ほかに類似の報道もなく、自由シリア軍だけの参加で、トルコ軍がどうなるかは不明ですが、al bab 作戦では明らかに、「トルコ軍の支援あって」の自由シリア軍でしたから、当然トルコ軍も何らかの形で参加するものと見られます。それにしても、昨日の今日で、いったい何があったのでしょうか?) http://www.
トルコのシリア侵攻 2016年12月26日 11:07 トルコクルド トルコのエルドアンは、クルド勢力を念頭に置いて、「トルコとしてはシリア北部に新しい国家が生じることは容認しない。と語りましたが、どうやらトルコはその実現に向けて、更に動き出している様子で また、エルドアンのオバマとの関係も良好ではありませんが、エルドアンはトランプ大統領とラッカ攻撃等について協議するとしており、米政権の後退はここでもも大きな変化をもたらす可能性を提示しているようです。 若干のニュース次の通り ・エルドアンはal bab の奪還はほぼ完成しつつあるとしているところ、トルコ軍は25日シリアに面する南東部のoughzliとkarkmish に、新たに戦車、装甲車、少なくとも10問の大砲を配置した。 al babの戦意は熾烈に続いており、トルコ軍は先週16名が死亡し、週末のISの死者は80名となった。 ・エルドア
シリア情勢(パルミラ等) 2016年12月10日 10:01 シリアIS シリア情勢はめまぐるしく動いていますので、アラビア語メディアから 断片的ではありますが、取りまとめたところ次の通りです。 なお、ケリー国長官は9日、アレッポに関する米ロ軍人協議が10日ジュネーブで行われると確認した由 ・アレッポに世界の関心が集まっているすきにISは中部シリアで攻勢を強めていた模様で、9日ISはホムスの東の石油、ガス田地帯で、同時複数の攻撃を掛け、シリア政府軍兵士34名を殺害したが、10日更に待ち伏せ攻撃で15名を殺し、24時間内の政府軍の死者が49名に上った。 ・またISは前に奪還されたパルミラの近辺にまで進出し、パルミラ遺跡等を包囲した。 ・有志連合は10日、ISの石油タンカー168台を破壊したと発表した。 https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/s
ラッカ奪還作戦(シリア) 2016年11月07日 10:38 シリアIS ・ラッカに対する奪還作戦を始めたと、シリア民主軍はが宣言したことは、昨日お伝えしましたが、作戦は5日夕始まった模様です。 民主軍はラッカの住民に対して、ISの多くいる地域から離れ、解放地域に赴くように呼びかけた由。 また同軍報道官によれば、3万の同軍が孤立化作戦に参加する予定の由。 ・米責任者は、ラッカの解放作戦の前の準備として、ラッカを孤立させる作戦が始まっていると6日語った。彼はまた、我々はモースルと並行してラッカ孤立作戦を進めると語った由。 またシリア民主軍は、現地でラッカを孤立させる同盟者としては最も適していると語った由。 さらに、ラッカ解放後、ISの復帰を防ぐために、誰がラッカに残るのかについては、関係者と調整していると語ったよし。 ・外国メディア(ということは欧米という意味か)によれば、ラッカ孤立化作戦に
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