1月6日、ウクライナ西部リビウで、ウクライナの伝統衣装を着て正教会のクリスマスを祝う子供たち(ロイター) 【キーウ=渡辺浩生】ロシアがウクライナの占領地から子供を連れ去っている問題で、ウクライナの非政府組織「セーブ・ウクライナ」が4月、31人の子供をウクライナの家族のもとに連れ戻すことに成功した。救出活動は困難を極める。子供を「洗脳」し、侵略や連れ去りを正当化するロシア側のさまざまな工作も浮き彫りになっている。 ウクライナのデータによると、ロシアによる昨年2月の侵略後、約1万9000人の子供がロシアや併合したクリミアに連れ去られた。米エール大は約6000人と見積もる。国際刑事裁判所(ICC)は戦争犯罪としてプーチン露大統領らに逮捕状を出した。 ウクライナ元大統領直属の子供問題行政監察官で、セーブ・ウクライナ創設者のミコラ・クレバ氏は記者会見で、4月8日に到着した31人を含め、95人を取り戻
誘拐未遂の容疑者と戦ったランダル・エフライム氏(写真中央)/Courtesy Bushiken Karate Charlotte Dojo (CNN) 米ノースカロライナ州シャーロットで、男に車に押し込まれ誘拐されそうになった女性が近くの空手道場に逃げ込む事件があった。道場の中まで追いかけた男は、空手の指導者と格闘の末、担架で運び出されている。 ブシケン・カラテ・シャーロット道場で「先生」として指導に当たるランダル・エフライム氏とCNN提携局WSOCによると、この事件は3日午後9時に発生。エフライム氏が道場の片付けをしていたところ、女性が駆け込んできた。 道場には当時、保護者の迎えを待つ子どもや、片付けに当たる大人の生徒が残っていた。女性に続けて大柄な男も入ってきたが、「彼の目的が分からず、稽古に関する問い合わせかと思った」という。 用件を尋ねると、男は女性に用があって来たと主張。一方、女
無事が確認されたフリージャーナリスト安田純平さん(44)。親交のあるジャーナリストたちは、解放に向けた情報収集をひそかに中東で続けていた。「よく耐えた」「また取材活動を」。3年あまりの空白を経て、再会を待ち望む声が次々と上がった。 「安田さんの無事が確認できてよかった。3年間、健康状態を保ったままで、よく生き抜いたと思う」 ジャーナリストの藤原亮司さん(50)は安心した様子で語った。 2016年1月、シリア国境近くのトルコ南部シャンルウルファ。藤原さんは、当時安田さんを拘束していたとみられる過激派組織ヌスラ戦線(現・シャーム解放委員会)の「代理人」を名乗る男性とカフェで会い、一通の手紙を渡した。「安田は日本のジャーナリストで長らく中東を取材してきた。解放してほしい」。英語とアラビア語で、そう記していた。 単身でトルコ入りしたのは安…
内戦下のシリアでイスラム過激派組織に拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さん(44)が、25日午前2時(日本時間同日午前8時)ごろ、トルコ・イスタンブールから空路で帰国の途に就いた。安田さんは機内で断続的に朝日新聞記者の取材に答え、拘束中の日々を振り返った。 (おことわり)原則として安田さんの言葉に忠実に掲載しています。話の順序については一部再構成しました。 【今の心境】 自由になれたのは本当にうれしい。筋肉がすっかり落ち、非常に疲れやすくなった。特定のどこかがどうというわけではないんですが、体力が極度に落ちてしまっている。事実上、虐待状態がずっと続いていた。精神的な負担もかなりありました。拘束前と今とでは体(の状態)が全く違う。 ――戻ったらやりたいことは? ジャーナリスト活動は続けますか? 3年間まったく情報がないので何もないです。日本で何かやれたらいいで
13年前、授業を放り出して国会議員や市議会議員を訪ねて回り、NPOや企業のインターンなどに精を出す高校生だった。ベトナムで枯れ葉剤の影響を調べるスタディツアーに参加したり、アメリカに攻撃されたアフガニスタンへの支援活動をよびかけたり。2003年にイラク戦争が勃発すると、国内に放置された劣化ウラン弾の脅威を訴えるNGOの代表となり「千歳からイラクに自衛隊を派遣していいのか」と報道機関にFAXを送ったり、講演したりしていた。 2004年3月の高校卒業後は、イギリスで平和学を学ぶ準備をしていた。ちょうどイラク戦争終結から1年。「同世代の関心が低い。劣化ウラン弾の現実を自分の目で見て、現場を支援しながら、同世代に伝えたい」とイラクへ旅立った。
解放されたフリージャーナリストの安田純平さんは、ことし7月にインターネット上に投稿された映像の中で、「私の名前はウマルです。韓国人です」などと話し、その理由が何なのかさまざまな臆測を呼んでいました。 そして「韓国人です」と話した理由についても、「日本人であることとか、私の実名を言うと、ほかの囚人がきいて、もし彼らが解放された場合、私の監禁場所を知っているので、例えば日本側に通報するとか、ほかの組織に通報するとかしたら、ばれてしまう。だから、実名を言うとか、日本人とか言うのは禁止されていたんです」と語りました。 つまり監禁場所が外部に漏れないよう、拘束されている人たちはいずれも実名や国籍を言ってはならないルールが徹底されていたということです。 これについて安田さんは、トルコから日本に向かう機内で「拘束中に、事情があってイスラム教に改宗しなければならず、そこで自分で『ウマル』というのを選んでい
内戦下のシリアで2015年6月に行方不明になったフリージャーナリストの安田純平さんが解放された。安田さんは日本時間の午前8時、トルコへと出発する機内で記者団のインタビューに応じ、ネットに投稿された動画での「韓国人」発言の真相や、身動きも許されず、暴行を受けたことなど、壮絶な人質生活について語った。 安田純平氏(以下、安田):お騒がせしまして…。 ーー奥さまとはお話になれました? 安田:電話で話をしました。 ーーどんな感じ? 安田:予想以上にたくましく対応していたようなので、よかったなって。家族には“シリアに行く“ぐらいの話はするが、詳しい話はしていない。なので、こういうことがあると巻き込まれる状態なんですけど、そういう状態を受け止めてくれて、対応してくれて、ありがたいなと。 ーー奥様には何と伝えた? 安田:状況の話ばかりしていたんですけど、“ありがとう“という言葉と、“申し訳ない“という言
【全文】身動きも許されず、殴る蹴るの暴行も…安田純平さんが機内で語った壮絶な人質生活と「韓国人」発言の真相 ーー韓国人のふりをしたのはどういうこと? 周りに囚人がいるので、日本人であることとか、私の実名を言うと、ほかの囚人が聞いて、もし彼らが解放された後に、私の監禁場所を知っているので、例えば日本側に通報するとか、他の組織に通報したら、彼らにばれちゃうじゃないですか。だから実名を言うとか、日本人と言うこととかは禁止されていた。あのビデオというのは、そういうルールを守って最後まで撮れれば今日解放するかもよ、みたいな、ゲームみたいな感じなんです。 あそこの施設は中国から出てパキスタンの部隊をやっているので、あそこの施設の中では韓国人と言っていて、その前は中国人と言っていた。そこでは韓国人と言われたから、韓国人と言った。「ウマル」というのは、拘束中に事情があってイスラム教に改宗しないといけない状
政府関係者によりますと、シリアで武装組織に拘束されているとみられるフリージャーナリストの安田純平さんが解放され、トルコ政府の保護下にあるという情報があり、政府は確認を急いでいます。 安田さんは、3年前の6月、シリアの内戦を取材するため、トルコ南部から国境を越えてシリアに入ったあと行方がわからなくなりました。 現地の武装組織に拘束されているとみられ、おととし3月には、安田さんとみられる人物の映像がインターネット上で公開されたほか、その2か月後には「助けてください。これが最後のチャンスです」などと日本語で記された紙を持った画像が、インターネット上に投稿されました。 また、ことし7月には、安田さんとみられる人物が英語で助けを求める映像がインターネット上に2回相次いで投稿され、菅官房長官は、映像は安田さん本人とみられるとして、情報収集にあたるとともに、解放に向け引き続き全力を尽くす考えを示していま
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