<「双子」のようだった旧ソ連の独裁国家、カザフスタンとキルギス共和国を分けたものは何か。強い独裁者が「選挙のジレンマ」にいかに対処しているかが、現地調査と国際比較の統計分析をつうじて分かってきた> 「独裁政治」と聞き、どんなイメージをもつだろう。 北朝鮮の金正恩がくりかえすミサイル実験や一糸乱れぬマスゲームなどから、人民を抑圧する恐怖政治を想起するかもしれない。あるいは、戦後国際秩序をウクライナ侵攻で踏みにじるプーチン体制の暴挙も思い浮かぶ。国際情勢に興味があれば、ミャンマーの軍事政権の凄惨な暴力やベネズエラのマドゥロ政権による激しい野党弾圧を想起するかもしれない。 いずれにせよ、権力を独占する権威主義体制の指導者(独裁者)による遠い国の出来事、と思われるかもしれない。 ところが、こうした独裁者像は、独裁政治のほんの一部を切り取ったものにすぎない。暴力や抑圧は、センセーショナルであるがゆえ
キルギスの首都ビシケク郊外で発生した治安部隊とアルマズベク・アタムバエフ前大統領支持者の衝突の際、炎上するバスのそばを走る男性(2019年8月8日撮影)。(c)Vyacheslav OSELEDKO / AFP 【8月9日 AFP】中央アジア、キルギスのアルマズベク・アタムバエフ(Almazbek Atambayev)前大統領が8日、大掛かりな治安作戦の末に拘束された。警察が明らかにした。 アタムバエフ氏は汚職容疑での取り調べのため警察から出頭命令を受けていたが、これを無視。数週間前から首都ビシケク郊外の村にある住居に立てこもっていたが、7日に続く2回目の家宅捜索の末、治安部隊に拘束された。同氏支持者らは、出頭命令は政治的動機によるものだと主張している。 7日の作戦では、アタムバエフ氏の支持者と治安部隊の衝突で1人が死亡、数十人が負傷していた。 キルギスは過去20年足らずの間に2回の革命を
【モスクワ=小野田雄一】中央アジアの旧ソ連構成国キルギスで反中国デモが頻発している。昨年12月から今月にかけ、既に3回行われ、17日のデモでは20人以上が逮捕された。背景には、中国による経済支配の強まりや中国で相次ぐキルギス人拘束への不満のほか、「キルギス女性が中国男性に奪われた」との感情的反発もあるとされる。キルギス政府は「デモ側の主張はデマだ」などと沈静化に乗り出したが、複雑な対中感情の高まりが改めて示された。 キルギスからの報道によると、首都ビシケクで17日に実施されたデモには数百人が参加。政府に対し、中国との経済関係の見直し▽中国人の移住・労働制限▽キルギス人と中国人の結婚禁止-などを求めた。一部が暴徒化する動きを見せ、当局は21人を逮捕した。 人口約600万人のキルギスはロシア主導のユーラシア経済連合に加盟し、伝統的にロシアとの関係が強い。近年は中央アジアでの影響力拡大を図る中国
政治と経済 Discussing China: Sinophilia and sinophobia in Central Asia - ScienceDirect
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