【ワシントン】米上院共和党指導部は今週中に、医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止を目指す新たな法案の採決を行う構えだが、可決は極めて困難な情勢となっている。ジョン・マケイン(アリゾナ州)、スーザン・コリンズ(メーン州)の両共和党議員が反対しているのに加え、ランド・ポール議員(ケンタッキー州)が厳しい修正要求を突き付けているからだ。
7月26日、米上院は医療保険制度改革法(オバマケア)の大部分を廃止する法案を45対55の反対多数で否決した。オバマケアを2年後に廃止し、その間に代替案を策定するという案だったが、共和党議員7人が反対した。写真は病を押して復帰したマケイン氏を拍手で迎える上院議員ら。米上院提供。25日撮影(2017年 ロイター SENATE TV/Handout via REUTERS) [ワシントン 26日 ロイター] - 米上院は26日、医療保険制度改革法(オバマケア)の大部分を廃止する法案を45対55の反対多数で否決した。オバマケアを2年後に廃止し、その間に代替案を策定するという案だったが、共和党議員7人が反対した。 上院では今週、オバマケア改廃に向けた複数の法案が採決される見通しだが、25日には共和党が5月から調整してきた法案が既に否決されている。
脳腫瘍で闘病中 51対50票の僅差で 【ワシントン高本耕太】米上院で25日、医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の審議入りに関する動議が採決された。脳腫瘍で闘病中の与党・共和党の重鎮、マケイン議員が復帰して賛成票を投じ、51対50票の僅差で動議は可決された。マケイン氏は採決後に議場で演説し、昨年の大統領選以降、深刻な党派対立が続く議会に対し「互いを信じ、党派を超えて協力する本来のやり方に戻ろう」と呼びかけた。 マケイン氏は演説で「密室で法案を作り、疑問を挟ませずに押し通そうとしてきた」と党執行部の議会運営に苦言。「私は今日の採決で賛成したが、現状の法案には賛成しない」と述べ、トランプ政権の進めるオバマケア改廃案について、関連の複数委員会で公聴会を開いたうえで共和、民主両党が協力し修正することを提案した。
7月17日、米上院で与党共和党が成立を目指す医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための代替法案を巡り、共和党議員2人が17日夜遅くに反対を表明した。写真は新たに反対を表明したマイク・リー氏(左)とジェリー・モラン氏(右)。ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts and Larry Downing) 米上院で与党共和党が成立を目指す医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための代替法案を巡り、共和党議員2人が17日夜遅くに反対を表明した。共和党では既に2人の議員が反対を表明しており、これで与党造反が4人となり、上院での賛成票は過半数に届かず、可決は難しくなった。 上院のマコネル共和党院内総務は「残念だが、オバマケアを撤廃して即座に代替法案を通過させる取り組みは難航しそうだ」と語った。 共和党のランド・ポール上院議員とスーザン・コリンズ上院議員に加え、今回新たにマ
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