・「ジョンソン南礁」はフィリピンの排他的経済水域(EEZ:沿岸から200海里)内にあり、中国による埋め立てがほぼ完成に近づいている人工島である。しかし、もともとジョンソン南礁は低潮時のみに海面上に姿を現す「低潮高地」(Low Tide Elevation, LTE)であり、国連海洋法条約に基づけば、原則として領海を主張できない。中国軍は1988年にジョンソン南礁のベトナム駐留軍に戦いを仕掛け、ベトナムから武力によって奪い取った。その際に77名以上のベトナム兵士が戦闘で亡くなっている。 ・「マッケナン礁」での埋め立て工事もほぼ完成に近づいている。6.8ヘクタールに及ぶこの環礁もフィリピンのEEZ内にあるLTEである。フィリピンのパラワン島までは178海里であり、一方、中国の海南島までは784海里もある。現在、中国はこの環礁に6階建ての建物をほぼ完成している。 ・「ガベン礁」は、フィリピンのE