中国人講師の陳蒙(チェンモン)さん(35)がスライドで中国語の文章を示し、「発音しましょう」と呼びかけると、10人余りの学生が「私は旅券を持って大使館に行きました」と中国語で読み上げた。5月6日、米カリフォルニア大サンタバーバラ校(UCSB)。中国語初級の授業のひとこまだ。 陳さんの授業は孔子学院のプログラムの一環だ。UCSBは2014年、漢弁(ハンパン)が運営する孔子学院本部(北京)と合意し、同校に孔子学院を開設。本部から中国語教科書3千冊と資金15万ドルの提供を受けた。陳さんは山東大(中国山東省)から派遣され、給与は本部が負担する。 UCSBで孔子学院を担当するメイフェア・ヤン教授は「私たちの大学は公立で、財政は限られており、陳さんにとても助けられている」と語る。ヤン教授が所属する東アジア学部の中国語講師は3人。陳さんが年間5~6クラスを受け持つことで、より多くの学生に中国語の授業を提
中国政府の海外宣伝・教育機関「孔子学院」の活動に対し、ついに米国の大学教授たちからストップがかかった。 孔子学院は米国の100近くの大学の内部に、中国政府機関の資金によって設置された。中国語や中国の歴史・文化を米国の学生に教えることを目標とする。米国での活動はどんどん勢いを増し、これまでもたびたび論議を呼んできた。日本でも一部の大学に孔子学院が開設されている。 米国の各大学の教授たちが組織する「米国大学教授協会」は、6月末、以下のような声明を正式に採択した。 「孔子学院は中国の国家の一機関として機能し、学問の自由を無視する行動を取ることが多い。一方、米国の大学当局は学問の誠実性を犠牲にするようなパートナーシップを外部の機関と結ぶことがしばしばある。孔子学院の開設を学内に許してきた米国の各大学は、孔子学院との関係を再検討する必要がある」 米国大学教授協会はこの声明を、シカゴ大学、ニューヨーク
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