アメリカ国務省は、中国が法律を恣意的(しいてき)に使ってアメリカ人を拘束するおそれがあるなどとして、中国に渡航する人に注意を呼びかけています。 それによりますと、中国では当局が法律を恣意的に使い、渡航したアメリカ人を容疑も知らせずに拘束するおそれがあると指摘しています。 また中国へ渡航したアメリカ人が出国を禁じられるおそれもあり、ほとんどの場合は、出国の間際に知らされ、いつまで足止めされるのか分からずに捜査を受ける可能性があると指摘しています。 アメリカ国務省は渡航先の安全度を4段階に分けて注意を呼びかけていて、中国は2番目に安全な「警戒を強めるべき地域」で据え置きましたが、去年までとは拘束や出国禁止の危険をさらに強調した点が異なります。 通信機器大手ファーウェイの副会長がカナダで逮捕されたあと、中国当局はカナダ人を相次いで拘束していて、報復ではないかという見方も出ています。 アメリカ国務
ファーウェイは、スマートフォンや通信機器をつくる世界有数のメーカー。ことし前半のスマホの出荷台数は、アメリカのアップルを抜き世界2位。次世代の通信方式・5Gの開発競争でも際だった存在感を示しています。 しかし、アメリカは以前からファーウェイに強い警戒感をあらわにしてきました。中国人民解放軍とのつながりも指摘されるファーウェイの製品が広く使われれば、サイバー攻撃などに利用され国家機密が危険にさらされかねないと主張してきました。 逮捕されたのは、そのファーウェイの次期トップとも目されるVIP。しかも、米中が貿易摩擦で激しく対立し、米中首脳会談が開催されたその日、タイミングを見計らったかのような逮捕劇だったため、超ド級のニュースとして世界をかけめぐりました。
中国・山東省済南市の自宅でAFPの取材に応じる山東大の元教授、孫文広氏(2013年8月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / TANIA LEE 【8月3日 AFP】中国政府を批判する公開書簡を先月発表した山東大学(Shandong University)の元教授、孫文広(Sun Wenguang)氏が、米国営ラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の番組に電話取材で出演中、自宅に押し入ってきた治安当局者に連行された。 80代の孫氏は1日、中国東部・山東(Shandong)省の済南(Jinan)にある自宅でVOAの中国語番組に電話出演していたところ、治安当局が突然押し入ってきた。 「また警察が邪魔しにきた」と孫氏は言い、侵入者は8人だとVOAに告げた。「私の家に入ってくるのは違法だ。私には言論の自由がある!」というのが、孫氏の最後の言葉だった。 中国では、習近平(Xi Jinpin
(CNN) 北朝鮮に拘束され、意識不明のまま米国に帰国して間もなく死亡した大学生オットー・ ワームビアさんの父親のフレッド・ワームビアさんが、今月9日に韓国・平昌で始まる冬季五輪の開幕式に出席する見通しであることが分かった。米紙ワシントン・ポストが4日報じた。 五輪開幕式には、ペンス米副大統領に招かれる形で出席するという。フレッドさんは先月30日に行われたトランプ米大統領の一般教書演説にも夫人とともに出席していた。 息子のオットーさんは2016年に北朝鮮で拘束された。1年5カ月後、植物状態で解放され帰国したが、入院先の病院で死亡した。22歳だった。 昨年9月のCNNとのインタビューでフレッドさんは帰国した際のオットーさんについて「すでに死の床にあった」「オットーは金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とその政権によって組織的に拷問され、故意に負傷させられた。これは事故ではなかった」と語っ
(CNN) 8年前にジミー・カーター元大統領の訪朝によって北朝鮮から米国への帰国を果たした男性が米カリフォルニア州サンディエゴで焼死したことが23日までにわかった。警察は、焼身自殺だった可能性もあるとみて調べている。 死亡したのはアイジャロン・マーリ・ゴメスさん(38)。17日夜に公園で火に包まれているところを非番の警官が発見し、車を止めて助けに入ったが、現場で死亡が確認された。 警察は、事故または自殺だったとみて捜査を続けている。検視の結果が出た時点で確定する見通し。 ゴメスさんは最近になって、出身地のボストンからサンディエゴ地域に転居していた。 ゴメスさんは中国から北朝鮮に入国して逮捕され、不法入国と「敵対行為」の罪に問われて2010年に8年の労働教化刑と約60万ドルの罰金を言い渡された。 カーター元大統領が解放交渉に尽力し、2010年8月にゴメスさんの解放が実現。この時は元大統領に注
北朝鮮・平壌で、涙ながらに記者会見する米大学生のオットー・ワームビア氏。国営朝鮮中央通信(KCNA)提供(2016年2月29日撮影、3月1日配信)。(c)AFP/KCNA via KNS 【9月28日 AFP】北朝鮮を旅行中に拘束され、釈放後に米国で死亡した米国人学生オットー・ワームビア(Otto Warmbier)氏(当時22)について、司法解剖を行ったオハイオ(Ohio)州の監察医は27日、同氏が拷問を受けた明らかな痕跡は見つからなかったと発表した。両親とドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、ワームビア氏が北朝鮮で拷問を受けていたと主張していた。 司法解剖を行った監察医のラクシュミ・サンマルコ(Lakshmi Sammarco)氏によると、ワームビア氏の脳は酸素供給が不足したことで障害を負っていた。 一方で、ワームビア氏には身体的拷問が行われたことを示す明確な痕跡は一
特派員リポート 牧野愛博(ソウル支局長) 5月、ノルウェーの首都、オスロ。米国務省のジョセフ・ユン北朝鮮政策特別代表は、北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)米州局長と向かい合っていた。案件は、北朝鮮に抑留された米国市民4人の解放問題だった。 複数の関係筋によると、米国務省は少々焦っていたという。昨年7月、北朝鮮が米国との外交関係断絶を宣言し、両国の間で話し合いがもたれる機運が全く見られていなかったからだ。話し合いの機会を奪われた外交当局など、羽をもがれた鳥に等しい。 しかし、今年2月になって、トランプ米大統領が、北朝鮮やイランなどで抑留されている米市民の救出に全力を挙げるよう指示。ティラーソン国務長官も「人道問題に関しては話し合ってよろしい」という許可を出したという。その結果がノルウェーでの秘密接触だった。 同筋によれば、崔局長はこの場では大変冷静だった。ユン氏が「何とか4人を解放してほしい
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