近年ロシア海軍の動きが活発化してきています。これにより米国は北大西洋での動きを制限される可能性も指摘されていますが、これに対処する策を近年米国は欧州諸国と進めています、それが個人的に筆者が「P-8Aトライアングル」と呼んでいる取り組みです。 2016年2月、当時の米欧州軍司令官フィリップ・ブリードラヴ空軍大将は、ロシア海軍の潜水艦が北大西洋や地中海での行動を活発化させてきたことにより、米海軍の攻撃型原潜は「ゾーンディフェンス」を実施せざるを得なくなったと発言しています。従来はロシア海軍の潜水艦の動きが低調だったために、米海軍の攻撃型原潜がそれに単艦で張り付く事が出来たのに対して、近年は単艦でより広いエリアをカバーする必要性に迫られたということでしょう。 また2015年末には、ロシア海軍黒海艦隊所属の改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌ」が、地中海から巡航ミサイル「カリブル」でシリアのラッカに