米コロラド州は元旦に薬物政策の実験を開始し、世界中の政策立案者の関心を集めている。米国政府が大麻の販売を非合法化してから76年経った後、コロラドは認可を受けた店舗での娯楽目的の大麻販売を認める米国初の州になったのだ。 コロラド州の住民は従来、明確な医学的必要性がある場合には合法的に大麻を買うことを許されていた。だが、2012年に行われた州全土の住民投票の結果、21歳以上の住民は誰でも大麻販売の認可を受けた数十カ所の販売店で1度に最大1オンスの大麻を買えるようになった。 コロラド州の対策は、国内外で繰り広げられている薬物合法化論争における画期的な出来事だ。この数十年間、大麻は世界で最も広く使用される違法薬物だった。ところが、大麻使用の全面禁止は今、かつてないほどの反対論を受けている。昨年夏、ウルグアイは大麻の販売と所持を合法化する最初の国となる法案を可決した。その後、米国の2州――コロラド州