安倍政権は、このまま北朝鮮の脅威を理由に、防衛力強化を推し進めるつもりなのか。 政府が2023年度の運用開始をめざす陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」もその一つだ。北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃を名目に、東西2カ所に配備を予定する。 だが朝鮮半島情勢の緊張は、先の米朝首脳会談を境に緩和の流れに入った。弾道ミサイルの脅威に対しては、自衛隊はすでに、イージス艦が発射する迎撃ミサイル「SM3」と、地対空誘導弾「PAC3」の二段構えの体制をとっている。 そのうえ陸上イージスを導入することが本当に妥当なのか。 先週、小野寺防衛相が配備候補地の山口、秋田両県を訪ねて理解を求めたが、地元からは疑問や不安の声があがった。レーダーが発する電磁波による影響などに加え、攻撃対象になるという懸念も示された。 小野寺氏は「北朝鮮の脅威はなにも変わっていない」と強調したが、この説明には疑問が残る。安全保
中国が激しく反発して韓国との関係が険悪になっていた在韓米軍THAAD配備問題について、10月31日に中国と韓国は関係改善を発表し合意した3点を表明しました。 THAADの追加配備を検討しない事アメリカ主導の弾道ミサイル防衛網に加わらない事日米韓の安全保障協力を軍事同盟に発展させない事 中国の要求、本音が全て此処に現れています。「THAAD配備を切っ掛けに韓国がアメリカのアジア版MD(弾道ミサイル防衛網)に組み込まれ、日米韓の関係がより強固になり軍事同盟へと発展する」という事態を拒否しなければならない。在韓米軍のTHAADに反対していた時の「THAADのレーダーで中国が覗き見られてしまう」という主張は、本当の理由ではなかったのです。軍事技術的な懸念が理由などではなく、全て政治的な理由が動機だと結論付けられます。中国が恐れているのはMD網の構築を切っ掛けとした日米韓の軍事同盟化、アジア版NA
前稿で紹介したNPRと並んで注目されるのが「ミサイル防衛見直し(Ballistic Missile Defense Review:BMDR)」である。BMDRは2010年にオバマ政権によって初めて策定された文書であり、弾道ミサイル脅威を分析し、ミサイル防衛政策と計画・予算・取得プロセス、役割・責任、試験プログラムなど検討するための文書として位置づけられている。 BMDRがNPRとは別個の文書体系として策定されるようになった背景は、ブッシュ政権のNPR2001で掲げられた、「新しい三本柱(new triad)」と呼ばれる概念と合わせて整理する必要がある。NPR2001では、(1)伝統的な核戦力の「三本柱」と通常の精密打撃能力をまとめて一つの柱と位置づけるとともに、(2)ミサイル防衛と、それらを支える(3)即応可能な関連インフラを「新たな三本柱」の構成要素とした。米国の抑止戦略を核抑止力に限定
Clinton warned U.S. would 'ring China with missile defense': hacked email WASHINGTON (Reuters) - U.S. Democratic presidential candidate Hillary Clinton said in a private speech to bankers three years ago that the United States had warned Beijing it would “ring China with missile defense” unless it did more to rein in North Korea’s missile program, according to hacked emails. U.S. Democratic presid
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