謎に包まれていた今夏の「北戴河会議」の雰囲気が明らかになりつつある。それは、習近平(シー・ジンピン)が、中国共産党総書記に就いてから昨年までの過去10年とは全く違っていた。象徴的なのは、長老グループからの厳しい「諫言(かんげん)」と、それを受けて習が、自らの側近らを叱咤(しった)激励した「怒り」である。内政に混乱の兆しがあるといってよい。これは4日午後、ようやく発表になった中国外交の異常事態
中国による南シナ海での軍事拠点化に対して、国際社会の懸念が強まる中、中国の王毅外相は24日、訪問先のタイで、中国とASEAN=東南アジア諸国連合の間で、南シナ海でのルール作りが前進していると強調し、この問題について、アメリカや日本が関与しないようくぎを刺しました。 この中で王外相は、南シナ海の問題について「中国とASEANの間で国際的なルール、『行動規範』の調整が進んでいる」と強調し、この問題について、域外であるアメリカや日本が関与しないようくぎを刺しました。 また、王外相はことし9月に中国で開かれるロシアやインドなどBRICSと呼ばれる新興5か国の首脳会議に、タイのプラユット暫定首相を招待したことを明らかにしました。 BRICSの首脳会議は、中国でことし後半に5年に1度の共産党大会が開かれるのを前にした重要な外交イベントと位置づけられており、中国としては、ASEANの主要国であるタイを取
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(2014年4月21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) バラク・オバマ氏は米国の大統領に就任した時、世界の主要な新興国に対し、関係改善に向けた新たな提案を行うことを約束した。ところが今、BRICS――ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国――の各国は、米国と仲たがいしたり対立したりするに至っている。 国連で先月行われた、ロシアのクリミア併合を非難する決議の投票では、ロシア以外のBRICS諸国4カ国がすべて棄権に回った。 また、インドの新首相に来月選ばれる公算が大きいナレンドラ・モディ氏は、「ニューヨークでの国連の会議に出席する以外、米国を訪問することに関心はない」と公言している。世界最大の民主主義国であり、主要な新興国の中では米国にとって最も自然な同盟相手であるインドがこの状況では、先が思いやられる。 オバマ氏は一体全体、どのような過程を経てBRICSを失ってしまったのだろうか
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