謎に包まれていた今夏の「北戴河会議」の雰囲気が明らかになりつつある。それは、習近平(シー・ジンピン)が、中国共産党総書記に就いてから昨年までの過去10年とは全く違っていた。象徴的なのは、長老グループからの厳しい「諫言(かんげん)」と、それを受けて習が、自らの側近らを叱咤(しった)激励した「怒り」である。内政に混乱の兆しがあるといってよい。これは4日午後、ようやく発表になった中国外交の異常事態
アメリカのトランプ大統領が日米安全保障条約の内容は不公平だという考えを示したことについて、ハガティ駐日大使は、「大統領が不満なのは、同盟国の支出が少ないことだ」と述べて、今後始まる見通しの在日アメリカ軍の駐留経費をめぐる交渉で、日本側に負担の増額を求めていく可能性を示唆しました。 この中でハガティ大使は、トランプ大統領がG20大阪サミットの際「日米安全保障条約の内容は不公平だ」などと発言したことについて「日米同盟は揺るぎないものだ」と述べて、同盟関係そのものに不満を示したのではないと強調しました。 そのうえで「トランプ大統領が不満なのは、同盟国の支出が少ないことだ。大統領は支出が一層増える方向に進むことを望んでいる」と述べ、日本に対し、今後、トランプ政権が駐留経費の負担の増額を求めていく可能性を示唆しました。 在日アメリカ軍の駐留経費の日本側負担、いわゆる「思いやり予算」を定める特別協定は
トランプの呼び掛けで実現した米朝会談は、ロマンチックなミュージカルのようだった(6月30日、板門店) Kevin Lamarque-REUTERS <G20でも板門店でも、仲良く写真に並ぶのは強権的な首脳か独裁者ばかり。もうトランプの恥ずかしい言動を笑っているだけではすまされない> 先週、大阪で開催された主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でドナルド・トランプ米大統領がやらかしたいくつもの愚かしい言動を思うと、1つ1つあげつらいたくもなる。 例えばフィナンシャル・タイムズのインタビューでロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「時代遅れ」と切って捨てた「西側のリベラリズム(自由主義)」の状況について問われ、明らかな勘違いから、「リベラル(進歩派)」が強いカリフォルニア州についてまくし立てた。 6月26~27日に行われた民主党の大統領候補を争うテレビ討論会では、バスで子供たちを遠くの学
【ソウル聯合ニュース】韓国を公式訪問しているトランプ米大統領は29日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)に南北軍事境界線上にある非武装地帯(DMZ)での対面を提案したことに関連し、北朝鮮側から米側に連絡があったことを明らかにした。 トランプ氏は文在寅(ムン・ジェイン)大統領との夕食会前、記者団に北朝鮮側から連絡があったかどうかを問われ、「そうだ。連絡があった」と答えた。金委員長との会談を準備しているのかとの質問には「実に興味深いことだ」と述べた。さらに、あす南北と米国の3カ国による首脳会談が見られるのかと問われると「今われわれが仕事をしているので、見守ろう」と答えた。 トランプ氏は大阪での主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を終え、この日夜に韓国入りした。あす30日は文大統領との首脳会談後、DMZを訪問する予定。DMZ訪問には文大統領も同行するとの見方
20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)開幕に先立ち、安倍晋三首相は28日、大阪市内でトランプ大統領と会談し、安全保障や貿易協定交渉などについて意見交換した。日米首脳会談は4月から3カ月連続。 ホワイトハウス声明では、両首脳は「日米同盟の技術的優位性を維持する措置や、センシティブな情報を保護するシステムや技術共有の強化など、日米同盟の協力関係を世界的に深化・拡大させる意思を確認した」と説明。日本側で会談に同席した西村康稔官房副長官は、両首脳が日米同盟の重要性について確認したと記者説明。トランプ氏が日米安保に不満を示したと報じられていることについて日本側は真意を聞くことはなく、首脳会談でも安保見直しについての議論は一切出なかったという。 声明によれば、「両首脳は継続中の日米貿易交渉について話し合った」ほか、「主権や法の支配、自由で公正かつ互恵的な貿易原則の尊重を確保する共同の取り組みなど
世界中が注目しているのは米中首脳会談です。この米中の会談について、大阪市のG20メディアセンターから吉野真太郎記者のポイントを解説です。 (吉野真太郎記者報告) (戦略に関して日本側はどんなスタンスで臨むのか?) 日本側としては中国側が色んな戦略や思惑を持っていると思いますが、貿易に関して「自由貿易を重視する」というスタンスであれば、日本側はとしては理解を示します。27日夜に安倍総理大臣は習近平主席と首脳会談を行ないますが、この数年で関係は劇的に改善していて、夜は夕食も一緒です。「永遠の隣国」という言葉で仲の良さもアピールしながら、貿易問題も議論する予定です。ただ、仲良くなったからといって中国側にくみするということはありません。日本側としてはあくまで米中の「仲介役」というスタンスです。日本にとってアメリカは外交安全保障上、切っても切れない同盟国です。しかも、今回、安倍総理はG20の議長なの
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判で、日本企業に賠償を命じる判決が確定してから初めて日本との関係について言及し、「歴史問題によって協力関係が損なわれてはならない」と述べ、関係の悪化を望まない考えを示しました。 この中でムン大統領は、日本との関係について「歴史問題によって未来志向的に発展させるべき両国の協力関係が損なわれてはならない」と述べ、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判や慰安婦問題による関係の悪化を望まない考えを示しました。 ムン大統領が日韓関係について言及するのは、「徴用」をめぐる裁判でことし10月、韓国の最高裁判所が日本企業に賠償を命じてから初めてのことです。 またムン大統領は、アルゼンチンでアメリカのトランプ大統領と首脳会談を行った際、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長へのメッセージを託されたことを明らかにしました。 この中
ドイツ・ハンブルクで開催されたG20首脳会議に合わせ会談し、握手する米国のドナルド・トランプ大統領(右)とロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2017年7月7日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB 【7月10日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は9日、2日前の米ロ首脳会談でロシアの米選挙介入疑惑についてウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を厳しく追及したと述べつつも、サイバーセキュリティー問題を含む分野でロシアと「建設的に」協力していきたい意向を表明した。 トランプ氏は早朝に行ったツイッター(Twitter)への連続投稿で、ドイツで開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせ7日に行った会談でプーチン氏に対し、昨年の米大統領選にロシア政府が介入したことを示す証拠について追及したと説明。 「私はプーチン大統領に対
ドイツ北部ハンブルクで開かれていた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、トランプ米大統領の長女イバンカ氏が父親の代わりに首脳会議に参加する場面があった。大統領が不在の場合、代理が出席することは珍しくないが、家族が代役を務めたことに「変だ」との声も出ている。 米メディアによると、イバンカ氏は7日、G20サミットのアフリカや移民に関する会議で、首脳会談のために席を外した父親の代わりに一時的に着席したという。会議の出席者がツイッターで流した画像では、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と英国のメイ首相の間にイバンカ氏が座っている様子が映っている。 国際会議などで多くの首脳が集まった際、会議に平行して首脳会談を開くことが多い。大統領が会議を不在にする場合、同行している政府高官や、会議の内容を担当する大臣が代理で出席するのが普通だ。イバンカ氏は現在、ホワイトハウスで無償で大統領補佐官を務め
【7月8日 時事通信社】7日のトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の初会談は、2時間15分もの長時間に及んだ。途中でトランプ大統領のメラニア夫人が会談を終えるよう迫ったが、両首脳は議論をやめず「夫人が来た後もさらに1時間続いた」(ティラーソン米国務長官)という。 会談に同席したティラーソン氏は「会談は非常に建設的だった。両首脳はすぐに気持ちが通じ合った」と評価。ケミストリー(相性)も非常に良かったと初顔合わせの成果を強調した。 議題は多岐にわたり、ティラーソン氏は「ほとんどすべてに言及がなされた。2人とも(議論を)やめようとしなかった」と説明。次の予定もあることから、同氏が何度か会談を終了するよう促したが効果はなく、メラニア夫人の呼び掛けも失敗に終わった。 会談が予想以上に長引いたため、プーチン氏は次に予定された安倍晋三首相との会談に大幅に遅刻。安倍首相に対して「まず最初におわびしたい
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