【6月20日 時事通信社】サウジアラビア政府は19日、ペルシャ湾の油田近くを航行中のイラン船舶1隻を16日に拿捕(だほ)し、乗船していた3人を拘束したと明らかにした。サウジ側は、3人がイラン精鋭部隊の革命防衛隊員と指摘。一方のイラン側は「3人は漁師だ」と主張している。 ペルシャ湾では、高波に流されたイラン漁船2隻がサウジ沿岸警備隊の発砲を受け、イラン人漁師1人が射殺されたとイラン内務省が17日に発表したばかり。相次ぐ問題を受け、断交中のサウジとイランが敵対姿勢を強め、緊張が一層高まる恐れがある。 サウジ国営通信によれば、16日に3隻の小型船がサウジ領海内に入り、高速でペルシャ湾のマルジャン油田に突進。サウジ海軍が警告射撃後に1隻を拿捕し、船内には武器が搭載されていたという。サウジ政府は「サウジ領海内で甚大な被害を及ぼすテロを意図していた」と非難した。 AFP通信によると、イラン内務省当局者