ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン・スタジアムで行われたリオデジャネイロ五輪の開会式で掲揚されたブラジル国旗と五輪旗(2016年8月5日撮影)。(c)AFP/OLIVIER MORIN 〔 AFPBB News 〕 今年は「オリンピック停戦」が必要だ。世界の関心がリオデジャネイロに集中するなか、4年に1度のスポーツの祭典は、高まる怒り、不安、恨みからの解放になるはずだ。 西側世界では、格差と停滞する生活水準をめぐる緊張が激化して国家主義者やポピュリストへの支持に転化している。 発展途上国世界も静かではない。中国とロシア、そして軍事クーデター未遂の後に弾圧が行われているトルコでは、権威主義が息を吹き返している。一方、オリンピック開催国であるブラジルでは、街頭で暴動が起き、大統領が弾劾される可能性がある。 往々にしてオリンピックに伴う政治の駆け引きとスキャンダルがあるにせよ、試合は気分が高