ロシアの休日祭日は、トップヘビーと言うのか、カレンダー上はそのほとんどが6月までに入っていて、7月以降では11月4日の「民族統一の日」、この1日だけである。 もっとも、その1日の休日を中心にして、何だかんだと理由をつけて、1週間丸々休みにしてしまう「ロシア式休日術」というのがあって、我々外国人にとっても11月第1週は仕事にならない。 この時期、ロシア人たちはダーチャ(別荘)の冬ごもり対策に都心のアパートとの間を往復し、夏と冬の入れ替えをする。そのため、休日でも道路は至る所で渋滞が起こる。 そして、夜ともなると、大事な家族会議が開かれる。年末、年始の休みをどこで過ごすか、という相談だ。それほど昨今のロシア人にとり、休暇での海外旅行というのは大切なものだ。