憲法記念日の3日、護憲派が東京・有明防災公園で開いた「施行70年 いいね! 日本国憲法-平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」は、さながら憲法改正発議を目指す安倍晋三政権への大批判大会の様相を呈した。 各地の労働組合や護憲派の市民団体「九条の会」ののぼりが揺れる会場で、まずあいさつに立ったのは、ファッション評論家のピーコ氏だ。 ピーコ氏は、自民党が平成24年にまとめた憲法改正草案の不備を指摘する著書を出版すると言及したうえで、「(自民党草案には)戦争放棄の文言はあるが、現行憲法にある『永久に(これを放棄する)』が抜けている。戦争しないということではないのだろう」と独自の見解を披露。「あまりにひどい草案をつくる人が憲法改正をするのは許せない」と声を張り上げた。 集会で注目を集めたのは、次期衆院選で共闘する民進、共産、自由、社民の4野党の党首クラスによるそろい踏みだ。