ミルチャ・ジョアナ氏。ルーマニア・ブカレストにて(2009年12月9日撮影、資料写真)。(c) ANDREI PUNGOVSCHI / AFP 【7月18日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)は17日、ルーマニアのミルチャ・ジョアナ(Mircea Geoana)元外相(61)を次期事務次長に指名した。旧東側陣営出身者のNATO事務次長就任は初となる。 事務次長は、事務総長に次ぐNATOナンバー2。事務総長ほど目立たず影響力もないが、かつて東西冷戦(Cold War)時代に「鉄のカーテン(Iron Curtain)」を隔てた宿敵だった旧東側からの抜擢は、NATOとしては画期的だ。 NATOは、東欧の共産・社会主義体制の崩壊に伴って旧ソビエト連邦の勢力圏に拡大。ルーマニアをはじめとする東欧7か国は、2004年に加盟した。 イエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長