イスラム教スンニ派で最も権威のある教育・研究機関エジプトのアズハル。 7月、ここに通う学生が当局に次々と拘束されました。 ターゲットは、中国・新疆ウイグル自治区から来たウイグル族の人たちです。 NHKは、拘束を逃れ、エジプト国内に身を隠すウイグル族の男性との接触に成功。 エジプトにいるウイグル族男性 「家族を置いて逃げたきり1週間ずっと外にいます。 知人の家に隠れて外出もできません。」 ウイグル族や人権団体は、中国政府の要請を受けた拘束だとみて、警戒を強めています。 海外に住むウイグル族に何が起きているのか。 断片的な情報から浮かび上がってきた実態に迫ります。 花澤 「中東のエジプトで7月、ウイグル族の留学生など少なくとも62人が、エジプト当局に拘束されたり、中国に強制送還されたりするケースが相次ぎました。」 増井 「アメリカ政府の諮問機関や国際的な人権団体などから、非難の声が上がっていま
【モスクワ=遠藤良介】ロシアと周辺諸国が市場統合を目指し、2015年初頭に発足させた「ユーラシア経済連合」の不発が鮮明になっている。旧ソ連諸国の再結束を掲げた3期目のプーチン大統領にとって最重要プロジェクトだが、現実には域内貿易額が大幅に減少し、加盟国から存在意義が疑問視され始めている。トルコやウクライナなどをめぐり、欧米と対立する「地政学ゲーム」にプーチン政権が血道を上げ、盟主ロシアの経済低迷を招いたことなどが批判の的となっている。 域内貿易額減少 「経済連合」はロシアとベラルーシ、カザフスタンの3カ国が、それまでの「関税同盟」を発展させる形で始動。旧ソ連のアルメニアとキルギスの2カ国も加わった。域内の人や物、サービス、資本の移動を自由化し、共通の産業政策も導入して25年までに単一市場を形成するとうたった。 しかし、カザフのアスタナで5月末に行われた首脳会合では、「経済連合」は何ら経済効
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