世界を騒がせている件のロシアのドーピング問題では、7月24日に国際オリンピック委員会が、ロシア・オリンピック委員会を資格停止処分とはせず、ロシアの選手が一定の条件の下に8月のリオデジャネイロ五輪に出場できることを決めた。各国際競技団体がその条件を満たしているかどうかを判断するとされている。ロシアの全面排除という最悪の事態は、とりあえず回避されたことになる。 それにつけても、個人的に憂慮しているのは、この問題が国際社会とロシアの亀裂を広げてしまうことだ。というのも、ロシア国民は、プーチン政権による情報操作の影響下にあることもあり、「ドーピング問題は欧米による政治的なロシアバッシングの一環である」といった捉え方をしている向きが多いからである。そのあたりを探るため、レヴァダ・センターが2016年6月23~27日にロシア全国で実施したこちらの意識調査結果を参照しておくことにする。 「ロシアのアスリ