【モスクワ時事】日本でも活躍したロシアの元総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードル氏(40)の次女ワシリサさん(9)が、モスクワの路上で何者かに胸部を殴打され、病院に搬送された。 ロシアのメディアが12日に伝えた。 ヒョードル氏は、南部チェチェン共和国の独裁者カディロフ首長(40)を批判しており、国内では、カディロフ派が襲ったとの見方が広がっている。 カディロフ氏は総合格闘技団体を主宰。リング上で最近、自身の次男アダム君(8)ら子供同士を防具なしで戦わせた。 これに対し、子供の人権オンブズマンが調査に乗り出したほか、格闘技のプロとして危険性を知るヒョードル氏も「一撃が生死に関わることもある」と警告。カディロフ氏らは非礼だとして、逆にヒョードル氏に謝罪を要求していた。