開票が始まった午後8時と同時に、小選挙区での落選が報じられた東京8区の石原伸晃・自民党元幹事長。派閥の領袖が小選挙区で議席を失うことは異例のことだ。もともと苦戦が伝えられていたが、決定打になったのは、れいわ新選組の山本太郎代表の“暴走”であった。最後は公明党にも頭を下げに行ったというが……。 【写真4枚】山本太郎の”暴走”で一時体調不良に陥りながらも、石原氏を破り見事当選を果たした吉田晴美氏 *** 山本氏の出馬表明で大混乱 各社の情勢調査で10ポイント以上の大差がつけられていた石原氏。「8時当確」が出るのではないかと言われていたが、その通りの展開となった。 「石原氏は当選10回を重ねてきましたが、ここ5回の選挙では、16万、14万、13万、11万、10万と、じわじわ票を減らしてきました。それでもなんとか議席を守り続けてこられたのは、これまで野党候補が乱立してきたからです」(政治部記者)