政治と経済 U.S., EU to expel more than 100 Russian diplomats over UK nerve attack
まるで残酷なスパイ映画のようだ。英国南西部の町のショッピングセンターで3月4日、ロシアの元情報機関員父娘が、意識不明になっているところを発見された。何者かに、筋肉の機能を阻害する神経剤の毒を盛られたとみられ、父親はいまなお生死の境をさまよっている。ロシアの関与が濃厚と断定した英国は直ちに外交官を追放し、米国やEU(欧州連合)各国もこれに呼応した。ロシアも対抗、派手な外交官の追放合戦に発展している。 米英同様G7(主要国首脳会議)の一員である日本は、事件を非難するものの、ロシアに対する一切の措置を控えている。このまま頬かむりで対ロ関係の進展だけを追求するのか、いずれ何らかの手段をとるのか。事件はしばらくは尾を引くとみられるが、懸念されるのは日本が各国から制裁への共同歩調を迫られることだ。拒否すれば、国際社会で孤立するし、制裁に同調すればロシアの反発を招く。安倍政権にとって、厄介で頭の痛い外交
【モスクワ大前仁、ワシントン高本耕太】ロシア政府は29日、駐露米大使に対し、米外交官60人の国外追放と第2の都市サンクトペテルブルクにある米総領事館の閉鎖を通告した。英南部で起きた元露情報機関員の暗殺未遂事件を受け、米国が英国と連帯し60人の露外交官を追放したことへの対抗措置。欧州諸国も30日、外交官の国外追放を通告されたと明らかにしており、プーチン政権は合計で約150人の駐露外交官を追放する見通しだ。 サンダース米大統領報道官は29日の声明で「ロシアの行動は米露関係の更なる悪化を示すものだ」と指摘。露外交官追放は暗殺未遂事件への「正当な対応」と主張し、「ロシアの反応は予測できたし、我々は適切に対応していく」と新たな報復措置を示唆した。
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【3月23日 時事通信社】欧州連合(EU)は22日開いた首脳会議の夕食会で、英国で起きた神経剤による元ロシア情報員暗殺未遂事件を議論し、「ロシアに責任がある可能性が極めて高い」との英国の主張に賛同することで一致した。メイ英首相の求めに応じ、19日にEU外相理事会が採択した声明よりも一段と強い調子でロシアを批判する内容となった。 首脳会議で採択された総括文書は「加盟国は協調して対応する」と指摘。欧州メディアによると、各国首脳はEUの駐ロシア大使を召還することで合意した。また一部加盟国は英国に同調し、ロシア外交官の追放を検討する。 英首相府によると、メイ氏は首脳会議での議論を前に、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領と会談し、英当局が進めている捜査状況などを説明。3首脳はロシアに責任があるとの見方で一致し、EUとして「ロシアに強いメッセージを発することが重要」と確認していた。(c)時
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[ロンドン 14日 ロイター] - 英国のメイ首相は14日、英南西部ソールズベリーで今月、元二重スパイのロシア人男性とその娘に軍用神経剤が使用された事件を巡り、23人のロシア外交官に国外退去を要請する方針を明らかにした。 米政府も英国の決定に支持を表明した。 この事件は、ロシアと英国の二重スパイだったセルゲイ・スクリパリ氏(66)と娘のユリア氏(33)が4日に意識不明の重体で見つかったもの。英当局者は、事件で使用された神経剤が1970─80年代に旧ソ連軍が開発した神経剤「ノビチョク」だったと特定した。 英国はロシアに対し事件についての説明を求めていたが、ロシアは関与を完全に否定。メイ首相は議会で、回答期限の14日深夜までにロシア側から信頼できる説明はなかったことを明らかにし、「ロシアの対応は、事件の深刻さを完全に軽んじる姿勢の表れ」と批判。「軍用神経剤が欧州で使用されたことに、皮肉や軽蔑を
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