北朝鮮・平壌の金日成広場で行われた労働党大会の閉会を記念するパレードの後、人民大学習堂のバルコニーから手を振る金正恩第1書記(2016年5月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/Ed Jones〔AFPBB News〕 世界は北朝鮮の核武装の野望に真剣に向き合うべきだ。 バラク・オバマ氏は、核兵器のない世界にしようという情熱的な演説を行って大統領に就任した。その任期の最終年に当たる今年、本誌(英エコノミスト)が印刷に回された時点で、オバマ氏は現職の米国大統領として初めて広島を、すなわちこれまでに核攻撃を受けたことのあるわずか2カ所のうちの1つを訪問することになっていた。 オバマ氏は任期中に核兵器の削減と不拡散を前進させた。2010年にはロシアとの戦略兵器削減条約(新START)に調印し、自ら提唱した核安全保障サミットは、核分裂性物質が悪意を持った人物の手に渡るのを防ぐのに貢献した。とりわけ