9月27日(水)雨降る朝。午後からは晴れ、夕刻には美しい夕陽を部屋の窓から眺める。市川昭介さんの訃報を報じるテレビを見ていても、都はるみさんの姿はコメントをふくめていっさい出てこない。遺体に寄り添って2人だけで4時間を過ごしたことに悲しみの深さが現れている。他者には想像もできないほどの慟哭を前にはどんな言葉も虚しい。外出せずに終日単行本『X』の原稿を書く。安倍新政権の布陣は、スキャンダルぶくみの危うさを抱えている。利権人脈だけではない。「目玉」のひとりは女性をすぐ誘うことで永田町ではよく知られている。そんな負債を覆うためにも北朝鮮対応やアジア外交が急速に進むだろう。まだ地下鉄サリン事件が起きていないときのこと。坂本弁護士の奥様である都子さんの周辺から依頼され、密かに調査を進めていたことがある。福岡市内の不動産屋を訪れた。そこで働いていた女性従業員は、取材拒否。なぜかオウム真理教と統一教会の