[6日 ロイター] - 「世界中にいる全ての朝鮮人は統一を夢見ており、それに向かって努力している」──。3年前に北朝鮮の首都・平壌を訪問した際に会った女性は、党の公式的見解に従い、こう語った。 2月6日、平昌五輪が、2つのコリアが互いをどう理解するかと言う点で、重要な分岐点となるだろうことは、すでに何となく見えている。写真は非武装地帯近くのフェンスに結ばれた朝鮮統一旗。坡州で1月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji) 「本当はこんなこと言いたくはないが」と筆者は慎重に切り出してみた。北朝鮮人が韓国に対して使う言葉を借用し、「私は『下にある村』で過ごしたことがあるが、若者たちは概して統一に関心がない。彼らは朝鮮を分かれた2つの国として見ており、再統一する必要があるとは考えていない」と語った。 思うに、彼女はこの時初めてそのような考えを聞いたのだろう。口ごもり、話題を変えた。 韓
1月6日に強行された北朝鮮の「水爆実験」を契機に、韓国では急速に核武装論が高まっている。北への脅威だけが理由ではない。根底にあるのは、「核保有国こそが一流国」であるという国家観だ。 「金正恩よ、核実験は同じ民族に対する裏切り行為だ」 北朝鮮の“水爆実験”の対抗措置として、1月8日、韓国軍は軍事境界線近くで拡声器による宣伝放送を4か月ぶりに再開した。同日は北朝鮮の金正恩・第一書記の誕生日。あえてその日に金正恩を呼び捨てにする放送を再開したことに北朝鮮側は激怒し、「韓国側は情勢を戦争直前に追い込んでいる」と金己男・朝鮮労働党書記が激しく非難した。 「今回の実験が4回目ということもあり、韓国国防省は“北の核はかなり小型化が進んでいる”と判断しています。緊張がピークに達したのは、米軍が核弾頭も搭載できる戦略爆撃機B52を北朝鮮国境から約70キロにあるソウル南郊の烏山空軍基地に派遣した10日だった。
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