毎年9月9日は北朝鮮の建国記念日(9.9節)だ。今年は建国70周年ということもあり、当局はかなりの気合を入れて関連行事、事業の準備を進めているようだが、北朝鮮国民はそのしわ寄せで生活が成り立たないような状況に追い込まれている。 羅先(ラソン)にある中朝合弁企業に勤める咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、今月の給料を受け取って驚愕した。300元のはずなのに100元しかもらえなかったからだ。(100元は約1600円) 「事前の説明がないままに『忠誠の資金』の名目で天引きされてしまった」(情報筋) 北朝鮮当局は、建国70周年を控えて関連行事を盛大に開くことを計画しているようだ。それのみならず、建国記念日を飾る高級リゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設事業を進めている。 北朝鮮では、重要な記念日に合わせて建設プロジェクトの完成を急ぐあまり、死亡事故が相次ぐ現
北朝鮮国内で不人気だった金正恩氏に対する評価が今年に入り一変している。中国、韓国の首脳との立て続けの会談を経て、経済回復や変化を期待する人が増えているのだ。12日のトランプ米大統領との会談を前に、金正恩氏の評判について調べた。(カン・ジウォン) [関連写真を見る] 10枚の写真がとらえた権力に抵抗する若い女性たち 庶民から幹部まで、北朝鮮の人々の金正恩氏に対する評価は芳しくなかった。若造、国一番のデブ、叔父の張成沢を殺した不道徳者、金一族のことしか考えない落第指導者…。このように、金正恩氏を悪し様に罵る人も多い。 執政した6年間、核・ミサイル開発以外に実績らしきものはなく、むしろ強い制裁を科されて経済は窮し、金正恩政権に対する住民の不満の声は高まる一方だった。その評価が一変したのは、去る4月27日の文在寅大統領との首脳会談からである。北部の咸鏡北道に住む取材協力者は次のように分析する。 「
[6日 ロイター] - 「世界中にいる全ての朝鮮人は統一を夢見ており、それに向かって努力している」──。3年前に北朝鮮の首都・平壌を訪問した際に会った女性は、党の公式的見解に従い、こう語った。 2月6日、平昌五輪が、2つのコリアが互いをどう理解するかと言う点で、重要な分岐点となるだろうことは、すでに何となく見えている。写真は非武装地帯近くのフェンスに結ばれた朝鮮統一旗。坡州で1月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji) 「本当はこんなこと言いたくはないが」と筆者は慎重に切り出してみた。北朝鮮人が韓国に対して使う言葉を借用し、「私は『下にある村』で過ごしたことがあるが、若者たちは概して統一に関心がない。彼らは朝鮮を分かれた2つの国として見ており、再統一する必要があるとは考えていない」と語った。 思うに、彼女はこの時初めてそのような考えを聞いたのだろう。口ごもり、話題を変えた。 韓
13日、JSA内の軍事境界線を走って越え、韓国へと帰順(亡命)した北朝鮮兵士のオ氏。24歳の彼が起こした「事件」は韓国社会の今を見直す様々なきっかけとなった。 オ氏が韓国入りして10日になるが、白昼堂々の脱出劇であったため、韓国では一貫して大きく取り上げられている。筆者がこれまで見てきた中で、注目に値する議論をいくつかまとめて見る。 (1)交戦守則(規則)をめぐる陣営論昨日の筆者の記事でも触れたが、韓国側から国連軍が撮影した映像には、溝にはまったジープを乗り捨て、走って軍事境界線を越えようとするオ氏に対し、北朝鮮兵士4人が数十発の銃弾を浴びせかける姿がしっかりと写っていた。 これは「双方はあらゆる非武装地帯(南北それぞれ2キロ)内で、もしくは非武装地帯から非武装地帯に向けてどのような敵対行為も敢行できない」という朝鮮戦争の停戦協定(休戦協定)を明確に違反するものだ。JSAを管理する国連軍側
9月3日の6度目の核実験強行以降、米トランプ政権と激しい「舌戦」を繰り広げている金正恩温政権だが、国内では不穏な噂が様々飛び交い、当局が住民対象の会議を開いたり、噂を拡散させた者の摘発に乗り出すなど、「流言飛語」対策に躍起になっていることが分かった。(パク・ヨンミン) 【関連写真を見る】 不憫な女性兵士たちの姿 生理止まる栄養不良 性被害も多発(写真4枚) 米国との緊張が高まるに伴い、金正恩政権は高等中学生(日本の高校に該当)に軍入隊志願の「嘆願集会」をさせたり、「教導隊」「赤衛隊」などの民兵組織の非常招集訓練をしたりするなど、戦争に備えて国民に結束を求める動きを見せている。 しかし、そのことが住民の間で様々な憶測を呼び、様々な噂が飛び交う事態を招いている。9月末から10月6日にかけて、北朝鮮内部の取材協力者からあった報告を紹介しよう。 北部両江道(リャンガンド)の取材協力者は中国による経
【ソウル米村耕一】北朝鮮が核や大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験で国際社会を揺さぶるなか、北朝鮮住民の間で金正恩(キムジョンウン)体制の方針に反して軍事挑発行為への不満が語られ始めている。朝鮮労働党関係者が毎日新聞の取材に対して明らかにした。「軍事力強化で食べ物が得られるわけではない」という不満を口にして摘発される例や、軍事研究者の中には対米戦争への懸念から国外脱出を図るケースも出ており、党指導部は体制の引き締めを図るとともに、不満分子の摘発に拍車をかけている。 北朝鮮は昨年から今年にかけ、相次いでICBM発射実験や核実験を実施。6日には核実験の「成功」を祝う大規模な集会が開かれ、核実験に携わった科学者らも平壌に招かれた。
今日の横浜北部は曇っておりまして、かなり涼しくなってます。 さて、久々にコメントを。 つい先日の話ですが、夏休みがもう終わろうという8月29日の早朝に、北朝鮮が津軽海峡上空を越えて弾道ミサイルを発射しました。 これによって全国瞬時警報システム(Jアラート)というシステムが作動し、主に東北を中心に携帯電話などから警告が鳴り響いたり、鉄道各社が運行を見合わせるなど、一時的に日本各地で混乱が発生しました。 もちろんこのニュースを聞いて 「またミサイル発射実験か」 と感じたかたもいらっしゃるとは思いますが、今回が前回までと違ったのは、北朝鮮が予告なしに実験を行い、しかもJアラートが実際に鳴らされたという点です。 とりわけこのJアラートの作動は、それを聞いたほとんどの国民に対して「警戒すべきだ」という心理的なインパクトを与えたように思えます。 幸か不幸か、私の住んでいる地域ではJアラートは発動しなか
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