1972年東京生まれ。専門は国際政治、コーカサスを中心とした旧ソ連地域研究、紛争・平和研究。主な著作に『旧ソ連地域と紛争――石油・民族・テロをめぐる地政学』(慶應義塾大学出版会)、『強権と不安の超大国・ロシア――旧ソ連諸国から見た「光と影」』(光文社新書)、『コーカサス――国際関係の十字路』(集英社新書)【2009年アジア太平洋賞特別賞受賞】など。 現在、世界の最大の脅威の一つとして懸念されているのが北朝鮮の動向である。諸外国からの再三の非難にもかかわらず、金正恩朝鮮労働党委員長は核実験やミサイル発射を繰り返し行ってきた。米国のトランプ大統領が11月20日に北朝鮮をテロ支援国家に再指定し、また29日に北朝鮮が約2ヶ月半ぶりに発射したロケットは、新型ICBM火星15号で、ついに米国本土全体を攻撃しうる能力も得たと北朝鮮側が発表したことで、北朝鮮問題は新たな緊張段階に入ったとも言える。 米国と
書評(文献レビュー) 政治外交史 【書評】沈志華著・朱建栄訳『最後の「天朝」~毛沢東・金日成時代の中国と北朝鮮~』 (上下、岩波書店、2016年) April 11, 2017 外交 東アジア 歴史 政治 戦後70年 政治外交検証:書評 評者:川島真(東京大学大学院総合文化研究科教授) 本書刊行の意義 本書は、これまでタブーとされてきた朝鮮戦争をはじめとする中華人民共和国、ソ連、北朝鮮間の関係史を実証的に解明した著作であり、中国で語られてきた毛沢東の対北朝鮮政策に関する政治的なスローガンやプロパガンダに対して、「歴史実証」によって新たな歴史的地平を拓こうとする。社会主義陣営の内側に関わる実証研究であることから、東アジアの冷戦史研究を大きく進めると思われる点も本書の意義だ。 「血の同盟」といわれる中朝関係が果たして朝鮮戦争などを通じていかに描かれたのか、その実態はどのようなものだったのか。こ
ソウル(CNN) 3日に核実験を実施した北朝鮮が、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の移動を始めたことが5日、分かった。韓国の情報機関、国家情報院(NIS)による状況説明に出席した韓国議員がCNNに語った。 移動が察知された場所や移動の方向、運搬方法などは明らかでないという。 北朝鮮の核実験は韓国や日本、米国、ロシアなど各国に衝撃を与えた。米国は国連安全保障理事会が強力な制裁を科すべきだと主張している。 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と安部首相はロシア極東のウラジオストクで6、7両日に開催される東方経済フォーラムに出席する予定。 ロシアのプーチン大統領は現在、中国で新興5カ国(BRICS)首脳会議に出ているが、引き続きウラジオストクへ向かう。 プーチン氏は北朝鮮を非難し、核実験の中止を改めて求める一方、「イラクで起きたことを忘れてはならない」と強調。「北朝鮮にどのような制裁を科しても効果が
WASHINGTON (Reuters) - North Korea likely has the ability to produce its own missile engines and intelligence suggests it does not need to rely on imports, U.S. intelligence officials said on Tuesday. The assessment disputes a new study by the London-based International Institute for Strategic Studies that said that the engines for a nuclear missile North Korea is developing to hit the United Stat
英国のシンクタンク「国際戦略研究所」(IISS)のマイケル・エレマン(Michael Elleman)氏は8月14日、近年、驚異的な進展をみせている北朝鮮のミサイル技術について、「ウクライナ、もしくはロシアから高性能ロケットエンジンを手に入れたためではないか」という内容の報告書を発表した。 これに続き、ニューヨーク・タイムズ紙は「北朝鮮のミサイルの成功は、ウクライナ、ロシアの関与が疑われる」とする記事を掲載。さらにそれを引用する形で、日本のメディアも報じている。 はたしてこの説はどこまで正しいのだろうか。そしてウクライナとロシアのどちらから流れたのだろうか。エレマン氏の報告書と、ウクライナとロシア双方の主張、そして歴史的な事実などから検証してみたい。 IISSがウクライナやロシアの関与を指摘した背景には、今年5月に発射された中距離弾道ミサイル「火星12型」と、7月に2度発射された大陸間弾道
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