9月9日に行われた北朝鮮の軍事パレードでは、注目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)は姿を見せなかった。だが、これで北朝鮮の新兵器が弾切れになったとみるのは完全に間違っている。今回のパレードではこれまで存在を知られていなかった重量級の戦闘用車両が、少なくとも2機種登場した。 北朝鮮の軍事パレードは全世界が注目しているため、最新の軍事プロジェクトを見せつけるにはうってつけの機会だ。金正恩朝鮮労働党委員長が最高指導者になって以降、北朝鮮は新鋭兵器を次々と披露してきた。中でも大幅に性能アップした移動式のICBM発射台、そしてアメリカ本土を射程に収めるICBMの登場に世界の多くが不意を突かれた。 通常兵器の開発状況にも注意が必要 ICBMのような人目を引く兵器開発が急激に進展したことで、その他の兵器の影が薄くなってしまったのは仕方ない。だが、通常兵器の開発は朝鮮人民軍の実際の戦闘能力を大きく左右する。
しかし、パレードで披露される兵器には、裏付けとなる開発計画が実際に存在する。確かに、北朝鮮がイスラエルのスパイクNLOSと同等の威力を持つ対戦車ミサイルを本当に手にしているかどうかという点については議論の余地があるだろう。ただ、北朝鮮がこのような兵器を開発することなどできるはずがないと高をくくっているようだと、現実を見誤ることになる。 韓国がスパイクNLOSを導入し、北朝鮮から砲撃を受けた延坪島に配備したのは偶然ではない。朝鮮人民軍は新型の対戦車誘導ミサイルを大量に実戦投入する体制を整えつつあるとみられ、機甲戦における米韓の優位性が急速に揺らぐおそれが出てきているのだ。 ICBMなき中、戦闘車両の最後を飾ったのは… また、海に溶け込む青系の迷彩と巨大な4連装ミサイルを備えた沿岸防衛用の車両も見逃せない。これは2017年4月の軍事パレードで初登場したものだが、朝鮮人民軍の戦艦に備えられている
世の中 Making Sense of North Korea’s Nuclear-Free Foundation Day Military Parade: First Takeaways
朝鮮半島情勢が緊迫する中、中国が7月30日に挙行した大規模軍事パレードが改めて関心を集めている。実戦に近い形式で行われた異例のパレードでは、最新の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のほかにも、陸軍特殊部隊やNBC(核・生物・化学兵器)防護部隊が披露された。中朝国境付近では中国人民解放軍の増強も伝えられており、最悪の影響が自国に及ばないよう手を打っているもようだ。 軍事パレードの冒頭を飾ったのはヘリコプター部隊だった。習近平国家主席ら軍首脳らが見守る中、武装ヘリ36機が飛来し、着陸するや数百人の兵士が銃を構えながら展開、敵陣に迫るという実戦さながらの演習が繰り広げられた。 パレード初参加という陸軍の空中突撃部隊で、指揮官は中国メディアに「迅速な機動力と正確な攻撃力を兼ね備え、これからの戦争で重要な使命を担っている」と強調した。 パレードでは、陸軍特殊部隊も登場。全地形対応可能な車両32台に乗った
北朝鮮の首都・平壌で行われた軍事パレードで披露された種類不明のミサイルとその移動式発射機(2017年4月15日撮影)。(c)AFP/ED JONES 【4月18日 AFP】北朝鮮が16日に発射実験を行ったミサイルについて、米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」の専門家は17日、これまで確認されていない開発中の新型ミサイルだった可能性があるとの見方を示した。 米国防総省は、ミサイルは発射後「ほぼ即時に」爆発したと明らかにしているが、ミサイルの種類については触れていない。ホワイトハウス(White House)も中距離ミサイルとしか言及していない。 同大の米韓研究所(US-Korea Institute)が運営する38ノースの兵器専門家、ジョン・シリング(John Schilling)氏はAFPの取材に
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