南北の軍事境界線にある板門店で6月30日に3度目の首脳会談に臨んだトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、膠着状況に陥っている非核化交渉の再開で合意した。トランプ氏は2~3週間以内に実務交渉を開くと表明したが、米朝の主張の溝は深い。実務交渉の行方のポイントをまとめます。(1)「ビーガン・崔善姫」ラインに注目米国側の実務交渉はポンペオ国務長官とビーガン北朝鮮担当特別代表が担
――金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年のあいさつが放映されました。 昨年に比べて「核のボタン」などの過激な言葉が消えた。軍需工業部門への言及も、例年のような米韓を牽制(けんせい)する表現がなく、民需へ転換する過程を示した。経済部門に集中したい考えではないか。 朝鮮中央テレビは、正恩氏が会場まで歩いたり座って演説したりする姿を映した。最高指導者が演説している背後に国旗と労働党旗を立てたのも初めてだ。トランプ米大統領ら海外の首脳のスタイルをまねたのだろう。昨年までは映像に聴衆の拍手の効果音を入れていたが、不自然だからやめたようだ。「正常な国家の指導者になりたい」との願望を表していると思う。 ――米朝関係への言及をどうみますか。 北朝鮮の2大目標は、米朝の非核化交渉を核軍縮交渉に持ち込んで核保有国の地位を得ること。もう一つは制裁の部分的な緩和を実現することだ。正恩氏は「核兵器を新たに
2016年夏に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テヨンホ)元駐英公使が1日、朝日新聞のインタビューに応じた。同日に発表された金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年のあいさつを分析したうえで、米朝協議を核軍縮交渉に持ち込んで米国に核保有国の地位を認めさせようとしていることや、制裁緩和を狙う意図が明らかになったと語った。 金正恩氏は1日のあいさつで「(米朝)両国間の新たな関係を樹立し、朝鮮半島に恒久的で強固な平和体制を構築して完全な非核化へと進む」と述べた。太氏は、昨年6月の米朝首脳共同声明を根拠にしていると指摘し、「制裁解除と朝鮮戦争の平和協定が、非核化の前提だという意味だ」と説明した。 そのうえで、金正恩氏が2度目の米朝首脳会談で、共同声明の確認を求めるだろうとの考えを示した。また「トランプ米大統領も1回目の米朝会談がまずかったと理解しているようだ」との見方で、米国は再会談で非核化を迫
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