拓殖大学大学院博士前期課程修了。岡崎研究所研究員などを経て2019年より現職。日本国際問題研究所研究委員等を兼任。専門は日米の防衛政策、核・ミサイル防衛を含む拡大抑止政策。 4月27日の南北首脳会談、そして6月12日の米朝首脳会談を受け、朝鮮半島をめぐる安全保障情勢は大きな変動の最中にある。トランプ大統領、金正恩委員長、文在寅大統領といういずれも個性の強い政治的指導力の下で行われる外交を前に、「日本は蚊帳の外にある」との議論も聞かれた。確かに問題の性質によっては、日本がその解決に主体的に関与できる余地が相対的に小さい場合があることも事実であろう。例えば、北朝鮮が核・ミサイルの放棄と引き替えに体制保証を求めるのであれば、その体制を軍事的に脅かす能力が無い日本がそれを保証することはできない。これは朝鮮戦争の終結を含む南北和平プロセスについても同様のことが言える。 しかし、日本が問題解決に関与で
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が朝鮮戦争の休戦協定締結65周年にあたり、中部の平安南道檜倉郡(ピョンアンナムドフェチャングン)にある中国人民志願軍烈士陵園を訪れた。朝鮮中央通信が27日朝伝えた。正恩氏は、朝鮮戦争で戦死した毛沢東元国家主席の長男、毛岸英氏の墓に弔花を供えた。 正恩氏と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は6月の首脳会談で、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換していく問題を協議した。正恩氏は戦死した中国兵の墓地を訪問することで、平和協定への転換の問題で中国の意向を重視している姿勢を強調する狙いがありそうだ。 正恩氏は視察の際、「赤い血で平和を成し遂げた中国同志の遺訓が我々の胸の中に残っている」と強調した。正恩氏は休戦60周年にあたる2013年7月にも同地を訪れた。 一方、北朝鮮メディアは、正恩氏が26日に北朝鮮側の死者をまつった祖国解放戦争(朝鮮戦争)参戦烈士墓を訪れたとも伝え
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く