【ニューヨーク草野和彦】北朝鮮による4回目の核実験を受けた国連安全保障理事会の追加制裁について、米国が、一部の北朝鮮船舶の入港を世界中で禁止することを盛り込んだ決議案の準備を進めていることが分かった。8日付米紙ニューヨーク・タイムズが米当局者の話として報じた。米国は金融制裁の強化も検討。実現すれば、核・ミサイル開発の分野が中心だった制裁が、北朝鮮の貿易や経済に直接影響を及ぼす可能性も出てくる。 これまでの制裁決議は、北朝鮮出入りの貨物について、核・ミサイル関連など禁輸物資を積んだ疑いのある場合、加盟国に対して自国領域内での検査を義務づけた。また、公海上で検査を拒否した場合は、入港を禁止している。