北朝鮮の 李容浩(リヨンホ) 元外相が昨年処刑された模様だと、同国の内情に詳しい複数の関係筋が読売新聞の取材に明らかにした。李氏の処刑と前後して、同国の外務省関係者4~5人も相次ぎ処刑されたとの情報もある。北朝鮮当局は、国外勤務の外交官らが動揺して亡命に走らないよう、引き締めを強めているという。 李容浩氏=ロイター 関係筋は李氏らの粛清時期について、「昨年夏から秋頃」としている。粛清理由は明らかではないが、李氏を含む複数が在英国の北朝鮮大使館の勤務経験者という。同大使館が関係した何らかの問題が背景の一つとなった可能性がある。 同大使館を巡っては、大使に次ぐ地位にあった 太永浩(テヨンホ) 公使(当時)が2016年に韓国に亡命し、国際社会の注目を集めた。 関係筋によれば、処刑された外務省関係者に近い外交官の一部には、自身も粛清されることへの恐れを周辺に漏らすなど、動揺が広がっている。北朝鮮当