※4月10日、記事の一部を修正しました。詳しくは末尾に記しました。 政権トップになって6年間、実質的に外交活動ゼロだった金正恩氏が、韓国政府の特使に会ったのを皮切りに、中国の習近平国家主席、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長に会うなど、外交の表舞台に姿を現した。国際社会には緊張緩和ムードが広がっているのたが、北朝鮮国内はまったく逆で、大々的な住民統制が始まっている。 去る3月19日、北部地域の取材協力者たちから、公共の場に「布告文」が張り出されたという報告があった。「反社会主義、非社会主義の行為をする者を厳罰に処すことについて」という題目で、全国で掲示されているものと思われる。まだ現物の写真を入手できていないが、住民に対しては、所属する機関、組織の会議で別途に、中国への越境、密輸や麻薬販売、中国の携帯電話の不法使用、資本主義的な経済現象、資本主義的な服装や髪形などを厳重に取り締ま