中国の習近平主席が訪朝している裏で、韓国政府の役割低下と無気力ぶりに対し、韓国で最も有名な南北関係の専門家・丁世鉉元統一部長官が苦言を強く呈している。 ●ベテランの一喝「事を起こせ」歯に衣着せぬ発言で連日のようにメディアを賑わせているのは、40年以上にわたり南北関係を政府内外から見つめ続けてきた丁世鉉(チョン・セヒョン、74)氏だ。 1977年の国土統一院(現:統一部)への入省を皮切りにキャリアを重ね、2002年1月から2004年6月にかけては、金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権にまたがり統一部長官を務め、北朝鮮との関係改善と非核化交渉の最前線を担った。 こうしたキャリアに裏打ちされた知見に加え、歯に衣着せない物言いで朝鮮半島情勢を解説する同氏は、テレビやラジオ、シンポジウムなどで大いに人気を博している。 その丁世鉉元長官が一貫して主張しているのは、韓国政府の積極的な行