ロイター通信など欧米メディアは24日、大規模なサイバー攻撃が同日、ロシアや欧州、日本などで確認されたと報じた。露情報セキュリティー大手「カスペルスキーラボ」によると、少なくとも国内外の200の端末が攻撃された。攻撃が集中したロシアとウクライナでは空港や地下鉄などで被害が生じた。 欧米メディアやカスペルスキーラボによると、ロシアのインタファクス通信で一時的にシステムが停止したほか、ウクライナのオデッサ国際空港では航空便に遅延が発生。同国の首都キエフの地下鉄の決済システムにも被害があった。両国以外にも、日本、米国、ブルガリア、トルコ、ドイツなどが攻撃されたという。 攻撃に使われた不正なソフトウエアの名称は「バッドラビット(悪いうさぎ)」。コンピューターのデータを使用不可にし、復旧の対価に金銭を要求する身代金要求型ウイルス(ランサムウエア)で、米国土安全保障省は24日、身代金を支払わないよう警告