アメリカのシンクタンクは、これまで公表されていない北朝鮮東部のミサイル基地の分析結果を明らかにしました。シンクタンクは、こうした基地はおよそ20か所あると見ていて、北朝鮮の完全な非核化を進めるためには、こうした基地も廃棄される必要があると指摘しています。 それによりますと、基地は、北朝鮮東部、カンウォン(江原)道のクムチョンニに位置していて、ことし7月に撮影された衛星写真からは、司令部とされる建物のほか、山間部の木々で隠された場所には、移動式の発射装置などを収納しているとみられる地下施設の入り口が確認できるとしています。 また、この基地には、日本全土の半分を射程に収める中距離弾道ミサイルを運用する部隊が配備されているとしています。 CSISは、北朝鮮が公表していないミサイル基地は、およそ20か所あると見ていて、「北朝鮮の完全な非核化のためには、こうしたミサイル基地も廃棄される必要がある」と
北朝鮮のニョンビョン(寧辺)にある核施設の周辺で、核燃料の再処理などの際に使われていた特殊な貨車の活動がシンクタンクの分析で確認され、そのねらいや意図について当局が分析を進めているとみられます。 それによりますと、核燃料の製造施設周辺の線路で、ふだんは見られない長さが12メートルから13メートルの特殊な貨車4両が、また、その近くに大型のトラック2台が停止し、別の核施設の近くでも貨車に大きな貨物を積み込んでいる様子が確認できるとしています。 CSISでは、これらの特殊な貨車は、過去に核燃料の再処理や核物質の運搬などの際に使われていたとしたうえで、現在もこうした活動を続けている可能性は否定できないと指摘しています。 ニョンビョンでは先月、撮影された衛星写真で、実験用軽水炉の近くにクレーンが配置され、資材などが運び込まれた可能性が指摘されていました。 北朝鮮の非核化に向けた米朝の協議をめぐっては
アメリカのトランプ大統領は北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを研究グループが確認したことについて、「分析結果が事実ならば、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に失望する」と述べました。 トランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、「分析はまだ初期段階のものだが、もしその動きが事実ならば、私はキム委員長にとても、とても失望することになるだろう。そうならないことを願っており、見守っていきたい」と述べました。 アメリカは北朝鮮に対し、今回、動きが確認されたミサイル発射場も含めた施設の廃棄を求めていますが、先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求め合意に至りませんでした。 トランプ大統領は北朝鮮との交渉を継続する方針ですが、政権高官は制裁強化の可能性にも言及しており、研究グループが北朝鮮側で確認した
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