【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、訪韓中の国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長と大統領府で面談し、2030年のサッカー・ワールドカップ(W杯)について、「北朝鮮や北東アジアの隣国と共催できれば、平和醸成の助けになる」と述べ、北朝鮮を含め、日本や中国との共同開催を提案した。聯合ニュースが伝えた。 インファンティノ氏は「文大統領のビジョンを尊重する」とし、今後の訪中で「習近平国家主席の反応も見てみたい」と応じたという。文氏は、五輪などスポーツ交流を通じた南北関係の改善策を掲げている。 北朝鮮や日中との4カ国共催案は韓国サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が提起した。ただ、大統領府側は、文氏の発言は日中などとの共催を公式に宣言したわけではないとしており、他の3カ国が応じる保証もない。
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は14日、サッカーのワールドカップ(W杯)開幕に合わせて訪露した各国要人との首脳外交を始動させた。しかし、ロシアの国際的孤立を反映し、W杯を訪れる主要国の要人はきわめて限定的とみられている。プーチン氏肝いりのプロジェクトとして史上最多の費用が投じられたW杯初開催だが、外交面での成果は乏しいものになりそうだ。 露高官によると、14日の開幕式には17カ国・地域の首脳が出席。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子や北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長が目を引くのを除けば、大半は旧ソ連諸国・地域や中南米の国々だ。 出場32カ国で見ても、7月15日までの期間中、観戦に訪れるとみられているのは韓国やセルビア、スイスなど8カ国の首脳にとどまる。マクロン仏大統領が意欲的とされるが、現時点で訪露は固まっていない。 2014年のブラジル大会で、メルケル独首
ロシア・サンクトペテルブルクにあるガスプロム・アリーナの建設現場で働く作業員(2016年10月3日撮影)。(c)AFP/Francois Xavier MARIT 【11月10日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)が新たに設置した人権諮問委員会は9日、2018年W杯(2018 World Cup)を開催するロシアの建設現場において、北朝鮮労働者が劣悪な環境で働かされているとの報道を強調した上で、労働状況に関する透明性の欠如を批判した。同委員会が発行した1回目の報告書では、建設作業が最終段階に入っている中で「労働者の権利が著しく損なわれている」と指摘されている。 FIFAは今年5月、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)のスタジアム建設現場で北朝鮮労働者が働いている証拠があると認めていた。独裁政権の北朝鮮は海外に労働者を派遣して奴隷的な労働を強制していることで知られており、問
北朝鮮労働者の「強制労働」疑惑が浮上したロシアの建設現場(写真は建設が進むロシアの別のW杯会場) David Mdzinarishvili-REUTERS <W杯ロシア大会のスタジアム建設現場などで、北朝鮮の労働者が「強制労働」させられているという疑惑が浮上。ロシア側は独立機関に調査を依頼する一方、疑惑を否定しているが> 2018年に開催されるワールドカップ・ロシア大会のスタジアム建設現場で、北朝鮮の労働者が「強制的」に働かされ、さらに不審な状況で死亡しているとして、対ロシア制裁に積極的なアメリカの上院議員8人が調査を要求している。ロシア側はこの疑惑を否定している。 疑惑について、ロシアの元スポーツ相でW杯ロシア大会組織委員会のビタリー・ムトコ会長は、大会準備に違法性がないことはFIFA(国際サッカー連盟)に証明できる、と語った。ロシア大会はロシア全国11の都市で来年開催されるため、現在1
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