1月18日、北朝鮮の強制収容所から脱出したとし、その体験が書籍化されベストセラーになった申東赫さんが、証言の重要部分を修正し謝罪した。写真は書籍のフランス語版。パリで2012年5月撮影(2015年 ロイター/Jacky Naegelen) [ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮の強制収容所から脱出したとし、その体験が書籍化されベストセラーになった申東赫(シン・ドンヒョク)さんが18日、証言の重要部分を修正し、謝罪した。
金宇中(キム・ウジュン)氏は涙を見せ、「大宇解体劇」への無念さをにじませたという(写真は2005年6月)〔AFPBB News〕 15年前の解体劇について初めて本人が詳細を明らかにしたほか、北朝鮮との秘密接触、サムスングループとの幻の「ビッグディール」(事業交換)交渉などについて語っており、韓国の産業界でも話題となっている。 金宇中氏は、出版に合わせて8月26日に滞在先のベトナム・ハノイから帰国し、大宇グループの元幹部などとの会合に姿を見せた。この席で、「過ぎ去ったことに恋々とする気はないが、私たちがしてきたこと、私たちの主張について正当な評価を受け、大宇解体が正しかったのかどうか、明確にしたい」と述べた。 短い挨拶の途中で、涙を見せ、「大宇解体劇」への無念さをにじませた。 この日、出版された本は『金宇中との対話』。韓国の大手経済紙の「毎日経済新聞」出身であるシンガポール大学教授が、150
GMはその後、4億ドルという「ただのような価格」(金宇中氏)で大宇自動車を買収した。GMは大宇自動車が開発した車種を中国市場で販売し、中国市場でのシェアを急速に向上させた。 自動車事業については、ほぼ同じ頃、もう1つの大きな交渉もあった。 幻に終わったサムスン自動車と大宇電子の事業交換 1998年12月、政府から、サムスングループとの「ビッグディール」の打診があった。 サムスングループは、サムスン自動車の経営不振に悩んでおり、IMF危機を乗り切るためにも「自動車問題」の処理を急いでいた。 そんな折に、「サムスン自動車と大宇電子を事業交換する」という案が浮上したのだ。両グループとも基本的にこの方針に乗り、交渉が続いたが、サムスン自動車が抱える債務の負担などを巡って話し合いが難航。結局、サムスン自動車が法定管理を申請し(更正法適用申請に相当)、この交渉は幻に終わる。 IMF危機という非常事態で
グループ解体についての記述は、もちろん、金宇中氏の主張で、回想録の中身が伝わると、当時の政府関係者から批判や反論が相次いでいる。 ただ、韓国ナンバー2の財閥の解体劇について、総帥本人が初めて詳細に語ったことは大きな意味があると言えよう。 回想録は、ほかにも面白い内容が多い。 「チンギスハン経営」の真髄が随所に 金宇中氏が、アフリカ市場開拓に乗り出した頃の話だ。まず、どの国から攻めるか。金宇中氏の考え方はきわめてシンプルだった。 「基本戦略なんて、そんなややこしいことはいらない。最も広い国、最も人口が多い国、最も金持ちの国から始めよう!」 大宇はこうして、スーダン、リビア、ナイジェリアに進出して大成功する。特にリビアのかつての最高指導者、カダフィ大佐とは親密な関係を築く。 北朝鮮との関係も興味深い。金宇中氏は、1988年から1998年の間に北朝鮮を頻繁に訪問した。特に、盧泰愚(ノ・テウ)政権
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