暗殺された金正男(キム・ジョンナム)氏は、影武者だったのでは――。そんな説の真偽を確かめる上で重要な手がかりになったのは、正男氏の特異な「入れ墨」だった。世界中が注視した遺体に残されていた「若武者」や「鯉(こい)」の絵柄は、いったい何を物語っていたのか。 また事件当初、遺体が正男氏だと気づく人はいなかった。残されたパスポートの名前は「キム・ジョンナム」でなく、別名の「キム・チョル」となっていた。では、どうやって遺体が正男氏だと判明したのか。きっかけは、マレーシア警察がたまたま起こした、捜査上のミスだった。 パスポートを4つ所持 2017年2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で襲われた正男氏は、病院に運ばれる途中で息絶えた。 遺体を確認した医師は、警察あての文書に、こう書き残している。「遺体 キム・チョル」「年齢 46」「性別 男性」。遺留品のパスポートからの引用情報だ。 このパ
江川 未解決に終わった國松孝次警察庁長官狙撃事件について、私たちの知りたかったことが、この本には全部書いてあります。犯行を自供している中村泰(ひろし)という老人が真犯人だという報道は以前から一部でありましたが、直に中村の取り調べを担当した原さんの記録ですから、実に具体的で決定的です。裏付けもほぼ取れたのに、なぜ立件できなかったのか。なぜ公安部がオウム真理教犯行説にこだわり続けたのか。その経緯がよくわかりました。 原 私は警察官人生36年半のうち多くの年月においてオウム事件と警察庁長官狙撃事件に携わりました。平成7年の地下鉄サリン事件と麻原彰晃逮捕から、平成24年に最後の特別手配犯を逮捕するまでかかわった。そんな捜査員は、たぶん私しかいないと思います。 江川 オウム裁判はこの1月にすべて終わって、3月には死刑囚13人のうち7人が、東京拘置所から地方の拘置所へ移送されましたね。 原 執行が現実
狙撃現場を調べる捜査員 ©共同通信社 江川 中村の取り調べは、ずっと原さんが担当されたんですね。どんな様子でしたか。 原 開口一番「長官狙撃事件についての関与は、肯定も否定もしない」と言いました。当初一貫して供述したのは、「長官を狙撃するには、(1)私邸の住所を知り得た。(2)現場に落ちていた朝鮮人民軍のバッジを入手できた。(3)高度の射撃技量がある。(4)犯行に使われた拳銃パイソンと、357マグナム・ナイクラッド・ホローポイント弾という特殊な弾丸を入手できた。この4つの希少条件を充たせなければ犯人になり得ないでしょう」と。評論家的な物言いでした。 江川 その4つの条件は、のちに中村本人の供述と原さんたちの捜査によって裏付けられましたね。(1)霞が関の警察庁庁舎に忍び込んで、警備局長室にあった幹部名簿を盗み見た。(2)大阪でKCIA(韓国安全企画部)職員に現金を渡して入手した。(3)アメリ
文在寅大統領は「反日」?「親北」?そんな素人議論は聞き飽きた!!――『だまされないための「韓国」』第8章 浅羽祐樹×木村幹 国際 #文在寅#だまされないための「韓国」 2017年5月9日、韓国大統領選が実施された。即日開票され、「共に民主党」の文在寅氏が13,423,800票(得票率41.1%)を獲得して当選。翌10日に第19代韓国大統領に就任した。 この選挙に合わせて、講談社/講談社ビーシーは対談本、『だまされないための「韓国」―あの国を理解する「困難」と「重み」』を同5月9日に発売。本書では、韓国政治を専門とする政治学者2名、浅羽祐樹・新潟県立大学教授と木村幹・神戸大学教授が、「韓国」という国から届くニュースをどう読み解くべきか、そして日本政府と日本人はどう対処すべきかを語り合った。 本来であれば分析と研究が本分である政治学者2名が、未来予測(対談収録は2017年2月半ば)を含む韓国情
デイリーNKジャパンの北朝鮮内部情報筋によれば、その事件は、4月上旬に起きたという。北朝鮮北部・咸鏡北道のとある国境都市に住む現職の保安署(警察)幹部である朴氏(50代前半)は、この夜もいつもの様に2年来の不倫相手の女性の家に上がり込み、逢瀬を楽しんでいた。ところがそこに女性の夫(金氏)が帰宅。「現場」で鉢合わせになった朴氏は慌てて外に逃げ出したものの、金氏は台所にあった包丁片手に追いかけ、朴氏を5回以上もメッタ刺しにした。朴氏は現場で死亡が確認された。 権力者たちの「乱れた性」金氏はその足ですぐに立ち去り、行方をくらませた。朴氏の立場が立場だっただけに、治安当局もメンツにかけて総動員体制をとっており、中国への逃走を防ごうと、軍である国境警備隊までもが動員されているという。 と、ここまではどこの国にもありそうな話だが、特筆すべきは、情報筋が伝えてきた現地住民の反応である。「権力があるからと
絶大な権力を誇る北朝鮮の保安員(警察官)は、庶民をいびってワイロをまきあげるなど「オイシい仕事」と思われがちだ。ところか、最近になって退職者が続出。その理由と背景を咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。 最近、清津(チョンジン)鉄道保安署監察課の指導員や保安員など複数の職員が、様々な言い訳を並び立てて保安署を退職、外貨稼ぎ機関へ転職した。保安員が集まりさえすれば「安全な職場に転職しなければ」「(将来のことを考えて)あまりひどいことはするな」という話で持ちきりだという。 この背景には、金正恩時代になって以後、それまでの金正日政権時代と比べて統制と取締が一層強化され、住民の反発が高まっていることがある。また、以前は従順だった住民たちも、公然と反発するようになった。
北朝鮮で最近、日本の警察官に当たる「人民保安員」から退職者が続出している。 理由はズバリ、庶民からの「報復」が怖いからだ。実際、取締のやり方が過酷だったり、権力をかさにきて執拗にワイロを要求してきた保安員らが、待ち伏せされて殴打されたり、殺されたりする事件が多発している。 金正恩時代になって以降、北朝鮮当局は以前の金正日政権時代と比べても、社会への統制と取締を強めている。それに対して庶民の反発が高まっているのだが、以前は権力に対して従順だった庶民たちは、今では公然と反発するようになっている。 6月には咸鏡北道(ハムギョンプクド)で、保安員と商売人の間での乱闘が発生し、軍と国家安全保衛部(秘密警察)、警察が派遣される事態にまで拡大している。 デイリーNKの内部情報筋は、その時の様子を次のように語った。 「市場を管理する保安員が工業製品を押収したことに商売人が反発したが、最初は言い争いだった。
朝鮮総連トップ宅捜索 「捜査は暴挙。日朝関係悪化なら日本の責任」許宗萬氏激怒 産経新聞 3月26日(木)12時0分配信 北朝鮮からマツタケを不正輸入したとして外為法違反容疑で東京都内の貿易会社社長らが逮捕された事件。京都府警や神奈川県警などの合同捜査本部は26日、関係先として在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長の自宅の家宅捜索に乗り出した。閑静な住宅街は早朝から物々しい雰囲気に包まれた。 同日午前7時10分ごろ、東京都杉並区にある許氏の自宅前に灰色の捜査車両が横付けされ、捜査員ら数人が室内に入った。路上でも別の捜査員が押収物を入れる段ボールを路上に置き、待機した。 一方、許氏側の弁護士を名乗る男性2人が間もなく到着。それに合わせるように、約10人の捜査員が段ボールを手に、足早に室内へ向かっていった。 許氏の自宅周辺の道路は警察によって規制され、住民や、事態を
19:20 Putin says troops build-up near Ukraine borders was part of "exercises" 19:00 Volodymyr Zelensky tells Boris Johnson Nord Stream 2 commissioning by Russia "unacceptable" 18:20 Zelensky asks U.S. for clarity on NATO MAP – media 16:20 U.S. financial institutions prohibited to buy Russian bonds 15:40 Education minister: Best lecturers at President's University in Ukraine to be paid at least US$
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