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世界の航空機事故史上例を見ない、謎のベールに包まれたマレーシア航空機の失踪事件。先月末、ナジブ首相が「深い悲しみに包まれている」と切り出したあと、「同機はインド洋南部で飛行を終えた」と声明文を発表、同機の墜落を示唆した上、「生存者もいない」と事実上断定した。 中国の人気女優がソーシャルメディアでマレーシア政府を批判 英衛星通信会社インマルサットの衛星情報に基づき、英国航空事故調査局(AAIB)が航跡を分析。その結果、失踪機の最終地点がオーストラリアの西部、パース西方沖のインド洋であると結論づけた。 しかし、それまでにこの周辺では豪当局などが複数の漂流物を確認しているが、いまだに物証はない。加えて、「なぜ、北へ向かうはずの同機が全く反対の南のインド洋へ向かったか」などの疑問や謎も解決されず、墜落の直接の原因も明らかになっていない。 この物証がないままの「墜落断定」に、“スパイ小説”さながらの
また、国際航空条約では、機体や遺体が発見されなくても、遺族・関係者が航空会社などを相手取って、賠償請求をすることが認められている。 3月25日現在ですでに、米のボーイング社とマレーシア航空に対し、中国人乗客の関係者による訴訟案件が、米イリノイ州シカゴの法律事務所リベック・ローにより、同州地方裁判所に審議開始の申し立てが行われるなど、世界航空史上最大の賠償請求がなされる可能性が大きくなっている。 さらに、マレーシアにとっては中国からの観光客が最大の顧客だが、同国からマレーシア旅行へのキャンセルも相次ぎ、ハリウッドスターでもある中国の女優、ジャン・ツィイーさんも、マレーシア批判を続けている。 ツィイーさんは、「マレーシア政府は間違っている。情報を隠蔽している」と中国で最も人気の高いソーシャルメディア、新浪微博(シナウェイボー)でコメントし、マレーシア製品のボイコット運動までも呼びかけている。
また、3月7日夜、アンワル元副首相の同性愛による有罪判決が下されたあと、同判決を世界各国のメディアが報道したが、マレーシアでは海外メディアによるニュースは、ほとんど見られなかった。 マレーシア政府によるMH370便に関する記者会見は、ほぼ毎日開かれている。写真右から2番目はヒシャムディン国防相兼運輸相代理、右端はマレーシア航空のジャウハリCEO(最高経営責任者) その背景には、海外TV報道チャンネルの放映契約権を牛耳っている政府系メディアの「ASTRO」や「Hypp TV」が事前に「センサー(検閲)」するという事情がある。ライブ報道も検閲され、基本的にはリアルタイムでは報道されない。 余談になるが、これまでも、レディー・ガガのコンサートが禁止になったり、エルトン・ジョンの出演が物議を醸したり、またキスシーンや女性が胸などを露出した姿には「モザイク」が入るなどといったことは日常茶飯事。 前述
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