南北軍事境界線上にある板門店での事務レベル協議や、訪米した金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長との直接対話を重ねた結果、トランプ米大統領は「最大限の圧力」という言葉を使うことをやめるなど、考え方が少し変わってきたように思う。 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、非核化を含めた大量破壊兵器(WMD)の一括放棄が達成されなければ会談の必要はないと訴えていたのに対し、トランプ氏は金正恩(キムジョンウン)委員長に個人的に興味を持ち、「おもしろそうだからやってみよう」という方向になっている。 この結果、非核化や、それを検証する作業の定義が厳格なものではなく、あいまいなものになってしまうと懸念している。訪米した日本の安倍晋三首相とトランプ氏との7日の会談は、こうした危機感が背景にあり、改めて非核化や弾道ミサイル問題などの重要性を説きに来るのだろう。
【ワシントン=黒瀬悦成、加納宏幸】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談した韓国の鄭義溶・大統領府国家安保室長は8日、米ホワイトハウスで記者団を前に声明を読み上げ、金氏がトランプ大統領との会談を要請したと発表した。トランプ氏は要請を受諾し、「5月までに会談する」と応じたとしている。声明はまた、北朝鮮が「非核化」の意向を表明し、今後は核実験と弾道ミサイル発射を「自制する」と約束したとしている。 鄭氏はまた、平昌五輪・パラリンピックの閉会後まで実施が延期されている米韓合同軍事演習について、4月に予定通り実施すると発表した。 鄭氏ら韓国政府の訪米団は8日にワシントンに到着し、ホワイトハウスでマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談し、南北会談の詳細について説明した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が公開した、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」発射の画像(2017年11月29日撮影、30日公開)。(c)AFP PHOTO / KCNA via KNS 【12月27日 AFP】(更新)米国は26日、北朝鮮の弾道ミサイル開発で中心的役割を担う高位当局者2人に制裁を科した。米財務省が発表した。 米財務省は声明で「(北朝鮮を)孤立させ、朝鮮半島(Korean Peninsula)の完全非核化を達成するべく最大限の圧力をかける作戦の一環として、財務省は北朝鮮の弾道ミサイル計画の指導者らに照準を当てている」と述べた。 新たな制裁対象となったのは、国連安全保障理事会(UN Security Council)が22日に採択した制裁決議でも対象となった金正植(キム・ジョンシク、Kim Jong Sik)と李炳哲(リ・ビョンチョル、Ri Pyong Chol)の2
ワシントン(CNN) 北朝鮮の当局者は16日、CNNとのインタビューに答え、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成という目標を達成するまで、同国として米国と交渉する意思は一切ないとの立場を改めて示した。 同当局者は「トランプ米政権との交渉に応じる前に、米国からのいかなる侵略にも対抗できるような信頼性のある防衛、攻撃能力を持っているという明確なメッセージを送りたい」と述べた。 北朝鮮に有効な核抑止力があるというメッセージを送るためには「あと2段階」進む必要があると語り、1つ目として地上での核実験、2つ目として米領グアムやそれより遠い標的を射程に入れるICBMの発射実験を挙げた。 同当局者はさらに、これら2つの実験のうち1つは、16日に始まった米韓合同軍事演習の期間中に決行するかもしれないと述べた。演習は10日間の予定で実施されている。あるいは、トランプ氏が来月予定しているアジア歴訪に合わせる可
北朝鮮問題の沈静化に専念する国際対処は急を要する。とりわけ影響力のあるロシアには、大局的な外交を望みたい。 ロシア極東のウラジオストクで、プーチン大統領、安倍首相、文在寅(ムンジェイン)韓国大統領が、相次いで2国間会談をした。 浮き彫りになったのは、北朝鮮への強い圧力を求める日韓と消極的なロシアの立場の差だ。プーチン氏は安倍氏との会談後、「外交的、政治的手段でしか解決できない」と述べた。 米国は国連の安保理で、石油禁輸や金正恩(キムジョンウン)氏の在外資産凍結を含む新たな決議案を示した。だが、ロシアと中国が反対し、紛糾が予想される。 いまはアジア太平洋の安定がもたらす各国共通の利益を考えるときだ。衝突の回避と朝鮮半島の非核化に向け、時間を浪費することなく各国が行動しなくてはならない。 北朝鮮は、自国への制裁強化に動いた中国に反発し、ロシアに接近している。折々の都合で中ロとの関係を北朝鮮が使
「プール熱」どんな病気か?インフルエンザの猛威全国で続く “アルコール消毒”は 両方の感染予防対策になる?【Nスタ解説】
北朝鮮が5月、ノルウェー・オスロで開かれた米朝非公開接触で「北朝鮮に対する敵対政策をあきらめれば、核実験を中断することができる」という立場を伝えたと韓国政府高位当局者が4日、話した。この当局者は「5月8日から2日間にわたってオスロでトランプ政府発足以降初めて米朝間1.5トラック(半官半民)対話が開かれた」とし「これに参加した崔善姫(チェ・ソンヒ)外務省米国局長が別途の非公開会合で北朝鮮の立場を米国側に明らかにしたと承知している」と伝えた。 米朝間1.5トラックチャンネルは、北朝鮮と直接接触しにくい米国が元政府官僚などを前面に出して北朝鮮の現職当局者に会って意見を交換するものだ。北朝鮮は現職当局者を前面に出して自分たちの意思を伝える機会として活用してきた。昨年1月、北朝鮮に抑留されて昏睡状態で死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の送還問題もこの会議で議論された。 この当局者は「米国側で
北朝鮮の国営メディアは、日本政府がアメリカの地上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を導入する方針を示していることを非難し、「日本は先鋭化した地域情勢をあおっていると、危機に陥りかねない」として、アメリカとの連携を強化する日本をけん制しました。 そして「弾道ミサイルはわが国を核で威嚇するアメリカを狙ったもので、アメリカの敵視政策に積極的に同調しない限り、われわれの戦略兵器を恐れることはない」と主張しました。 また、先月行われた航空自衛隊によるアメリカ軍のB1爆撃機との共同訓練などに触れ「日本は先鋭化した地域情勢をあおっていると、危機に陥りかねない。日本列島は朝鮮半島と決して遠く離れていない」として、アメリカとの連携を強化する日本をけん制しました。
【ソウル】核問題を巡って北朝鮮と米国の対立が続くなか、会計士のキム・ヒョンスさん(38)は他の多くのソウル市民と同様に、自分で何もできない傍観者のように感じている。自らの運命が懸かっているのに、である。
(CNN) 北朝鮮が北海道上空を通過するミサイルを発射したことに対し、米国のトランプ大統領は29日、非難声明を出し、「全ての選択肢がテーブルの上にある」と改めて警告した。 トランプ氏は声明で「世界は北朝鮮からはっきりとした最新のメッセージを受け取った。近隣諸国と国連の全加盟国を侮辱し、最低限の国際行動規範にも従わないという合図だ」と述べた。 さらに「安定を揺るがす威嚇的な行動は、地域や世界全体における北朝鮮体制の孤立を深めるばかりだ」と語り、従来の発言に比べると慎重な口調で北朝鮮を非難した。 北朝鮮のミサイルは29日午前5時57分ごろに発射された。 菅義偉官房長官によれば、ミサイルが北海道の襟裳岬上空を通過し、同岬から東へ約1180キロの太平洋上に落下したとみられる。
【ソウル時事】韓国政府は29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に伴い、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、「国連安保理決議への違反だ」と強く非難した。 また追加挑発に備え、警戒態勢を強化することを決めた。 文在寅大統領は、北朝鮮に対し強力な対応能力を誇示するよう指示。これを受けて、韓国空軍F15K戦闘機4機が北部・江原道の演習場で爆弾投下訓練を実施した。 また、韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長がマクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)と電話会談。マクマスター氏は「米国の韓国防衛の意思に揺るぎはない」と強調した。康京和外相もティラーソン米国務長官と電話で対応を協議。ティラーソン氏は「対話を呼び掛けたにもかかわらず、ミサイルによる挑発を強行し、深く失望した」と語った。
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